胡蝶蘭の冬越し対策:寒さから守る2つの方法と注意点

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冬の寒さが厳しくなる季節、胡蝶蘭にとっては最も過酷な時期といえるでしょう。胡蝶蘭は元々、東南アジアの熱帯雨林が原産の植物で、高温多湿な環境を好みます。そのため、日本の冬のような低温・乾燥した気候は胡蝶蘭にとって大敵です。

しかし、正しい管理方法を知っていれば、家庭でも胡蝶蘭を無事に冬越しさせることが可能です。本記事では、胡蝶蘭の冬越しに必要な2つの基本的な対策と、よくある失敗例、さらには「やってはいけない行動」についても丁寧に解説します。


この記事は黒臼洋蘭園様のYouTubeを参考にさせていただいております。

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胡蝶蘭の原産地と冬に弱い理由

胡蝶蘭の原産地は、台湾やインドネシア、フィリピンなどの東南アジアの熱帯雨林です。これらの地域の気温は年間を通じて25〜30℃前後と非常に暖かく、湿度も高いのが特徴です。

一方、日本の冬は地域によっては氷点下まで冷え込むこともあり、胡蝶蘭にとっては厳しすぎる環境です。例えば、埼玉県では1月の朝に−3℃まで下がることもあります。このような気温では、胡蝶蘭の根や葉が凍傷を起こし、命を落とす原因にもなりかねません


冬の寒さから胡蝶蘭を守る2つの方法

方法①:置き場所を工夫する

胡蝶蘭の冬越しで最も重要なのが「室温の確保」です。最低でも10℃以上を保てる室内に置くようにしましょう。できれば人が集まるリビングやダイニングなど、暖房が入っている場所が理想です。

❌失敗例:窓際や出窓に置く

冬の窓際は昼間は暖かくても、夜間になると冷気が侵入して急激に温度が下がります。その結果、胡蝶蘭が凍傷を起こす可能性があります。また、**エアコンやストーブの風が直接当たる場所も避けましょう。**乾燥によってダメージを受けてしまいます。


方法②:水やりのタイミングと方法に注意

冬場の水やりは、胡蝶蘭にとって非常に繊細な作業です。以下のポイントを守ることで、根腐れや寒さによるトラブルを防げます。

✅水やりのコツ

  • 晴れた暖かい日の昼間に行う
  • 水は冷たいままではなく、ぬるま湯にする
  • 鉢底から水が抜けるくらいたっぷりあげる
  • 頻度は2週間に1回程度(室温15℃以上の場合)

室温が15℃を下回る場合、胡蝶蘭は休眠状態に入るため、水やりは月に1回程度で十分です。

❌失敗例

・「ちょろちょろ」と少量の水をかけてしまうと、水苔が水を吸わず乾いたままになり、根が枯れる原因になります。
・水苔がカチカチに乾燥してしまった場合は、優しく揉み込むようにして水をなじませましょう


冬に絶対にやってはいけない2つの行動

NG①:肥料を与える

冬は胡蝶蘭がほとんど活動しない時期です。栄養分を与えても吸収できず、栄養過多になり根が腐る原因になります

NG②:植え替えを行う

胡蝶蘭の植え替えは春(3〜6月)がベストです。冬に植え替えをすると、根が環境に適応できず弱ってしまうため避けましょう。


よくある冬のトラブルとQ&A

Q1. 葉っぱがしおれるのはなぜ?

水のあげすぎ、またはあげなさすぎが原因です。根が腐ると水が吸えず葉がしおれ、逆に乾きすぎても同様に葉が萎れます。水苔が硬くなっている場合は、水を吸わなくなっているサインです。

Q2. 霧吹きは使ったほうが良い?

乾燥対策としては有効ですが、水やりの代わりにはなりません。午前中に霧吹きを使い、昼までには乾くようにしましょう。

Q3. 花が萎れ、葉が水ぶくれになるのは?

これは凍傷の可能性が高いです。一度凍ってしまった部分は再生が難しく、葉や根がダメージを受けてしまいます。寒冷地では特に注意が必要です。


まとめ

胡蝶蘭は熱帯原産のデリケートな植物ですが、室内環境と水やりに注意すれば、冬でも美しく育て続けることが可能です。

  • 置き場所は10℃以上の室内。窓際や出窓は避ける
  • 水やりは暖かい昼間に、ぬるま湯でたっぷりと
  • 肥料・植え替えは絶対にNG

このようなポイントを押さえて、寒い冬を無事に乗り切り、また春の花を楽しめるように大切に育てていきましょう。

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