胡蝶蘭が枯れる前に!軟腐病の初期症状と正しい対処法

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胡蝶蘭を育てている方にとって、夏前から要注意なのが「軟腐病(なんぷびょう)」です。この病気は胡蝶蘭の命を奪う最も危険な病気のひとつであり、早期発見・予防・対処が重要になります。

この記事では、軟腐病とはどんな病気なのか、どのように予防し、万が一感染してしまったときにどのように対応すればよいかを詳しく解説します。大切な胡蝶蘭を守るために、ぜひ参考にしてください。


この記事は黒臼洋蘭園様のYouTubeを参考にさせていただいております。

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軟腐病とは?

軟腐病は細菌や真菌(カビ)が原因で発症する病気で、感染すると栄養分の通り道が塞がれて、胡蝶蘭全体が枯れてしまう恐ろしい病気です。

主な症状としては以下のようなものがあります。

  • 葉の表面に黒い斑点が現れる
  • 葉が黄色く半透明になる
  • 葉や株全体がぶよぶよと柔らかくなる
  • 異臭を放つことがある

この病気は感染力が非常に強いため、一株から他の株へすぐに広がってしまう危険性もあります。


軟腐病の予防策3つ

① 直射日光を避ける

夏の日差しは非常に強く、胡蝶蘭の葉を短時間で焼いてしまうことがあります。葉焼けを起こすと、そこから細菌やカビが入り込み、軟腐病の原因になります。

特に近年は異常気象で今まで大丈夫だった場所でも葉焼けすることがあるため、こまめに葉に触れて熱くなっていないか確認しましょう。


② 風通しのよい場所に置く

湿度が高いとカビが繁殖しやすくなります。風通しの悪い場所に胡蝶蘭を置くのは厳禁です。

  • 扇風機やサーキュレーターを活用して空気の流れを作る
  • 胡蝶蘭同士の葉が重ならないよう間隔を空けて置く

これらの工夫で、カビや細菌の繁殖を防ぐことができます。


③ 水のあげすぎに注意

高温になるとつい水やりをしたくなりますが、湿度が高く気温も高い夏は、土が乾きにくい状態になります

水がたまりがちな環境は軟腐病の温床になるため、必ず鉢の中が乾いてから水やりをするようにしましょう。


軟腐病に感染してしまったときの対処法

予防していても、軟腐病にかかってしまうことはあります。その場合は、素早い処置が鍵になります。

① 感染部分を切り取る

用意するもの:

  • ハサミまたはカッター
  • バーナー(消毒用)

ハサミやカッターは必ずバーナーで消毒し、感染した葉の5mmほど余裕をもって健康な部分ごと切除します。これは目に見えない感染が広がっている可能性があるためです。

また、切り落とした葉はビニール袋に入れて他の株に触れないようにして廃棄します。


② 「焼き切る」ことで切り口を保護

ハサミやカッターの代わりに、高温の器具で焼き切ることで切り口をかさぶた状にし、感染リスクを抑える方法もあります。


③ 薬剤の使用(必要に応じて)

どうしても不安な場合は、以下の薬剤を使用しても良いでしょう:

  • エムダイファー:水で溶かしてペースト状にし、切り口に塗布
  • ベンレート:水に溶かしてスプレーで吹きかける

ただし、胡蝶蘭は薬に弱いため、使用は最小限にとどめるよう注意してください。


まとめ:観察と早期対応が最大の武器

軟腐病は一度進行してしまうと、手の施しようがなくなってしまうこともあります。しかし、初期の段階で見つけて正しく処置することで救うことができます

  • 日差しを避ける
  • 風通しを確保する
  • 水やりのタイミングに注意する

これら基本的な管理を徹底し、毎日の観察を欠かさないことが何よりの予防策です。大切な胡蝶蘭を病気から守るためにも、日頃のケアに少しだけ注意を払ってあげましょう。

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