胡蝶蘭といえば、「一度咲いたら終わり」と思っていませんか? 実は、条件が整えば1つの株で年に2回花を咲かせることが可能なんです。
そのテクニックが「二度咲き」。今回は、花後に花茎を適切に処理することで、もう一度花を楽しむ方法を、生産現場でも実践されているノウハウをもとにご紹介します。
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二度咲きとは?
胡蝶蘭は本来、年に1回だけ咲く植物ですが、花が終わった後の花茎を途中で切ることで、残った節(ふし)から再び花芽を伸ばすことがあります。
この現象が「二度咲き(または二番花)」と呼ばれています。
二度咲きのメリットと注意点
◎ メリット:
- 一株で二回花が楽しめる
- 花を捨てずに育てられることで愛着が湧く
- 株が元気なままであれば費用対効果も◎
△ 注意点:
- 株に体力が残っている場合に限る
- 成功しても花数は少なめになる傾向
- タイミングや環境次第では咲かないこともある
二度咲きの手順【実践編】
① 花がすべて終わったことを確認
まず、すべての花がしおれて落ちたことを確認します。
※1〜2輪が残っていても全体的に終わりかけならOK。
② 花茎の「2〜3節目の上」でカット
花が咲いていた茎(花茎)を途中で切ります。
- 根元から2〜3節目の上5mm程度でカット
- 芽がある節(ふくらみのある部分)を残す
- 清潔なハサミを使用し、斜めにカットすると水はけがよい
ここが最大のポイント!
切った後、2〜4週間で芽が動き出すことがあります(芽が伸びなければ成功しないこともあります)。
③ その後の管理
- 明るく暖かい場所に置く(15〜25℃程度)
- 水やりと肥料は通常通り継続
- 霧吹きで湿度管理も忘れずに
- 芽が動くまで動かさない・向きを変えない
芽が出たらどうなる?
芽の種類によって変化が異なります。
- 芽から花茎が伸びる→成功!二度咲きへ
- 芽から子株が出る→株分けや株の更新のチャンス
どちらも胡蝶蘭の健康状態が良いサインです。
二度咲きが成功しやすい条件とは?
- 花後すぐに処理する(あまり時間を空けない)
- 葉がしっかりしており、株が元気
- 春〜秋など、気温が安定した時期
※真冬は芽が動きにくいため、冬越しに専念するのも手です。
二度咲き後はどうする?
花が咲き終わったら、今度はしっかりと株を休ませることが大切です。
2度も花を咲かせた株にはそれなりに疲労が蓄積しています。
- 花茎は根元からバッサリ切る
- 水やりは控えめに
- 肥料は一旦ストップ
そして、翌年に向けて葉と根を育てるモードに切り替えましょう。
まとめ:二度咲きは「ご褒美」みたいなもの
胡蝶蘭の二度咲きは、成功すればうれしいボーナスのような現象です。
- 花後すぐに花茎をカット
- 株の体力と環境を整える
- 芽が出ればしっかり見守る
すべての胡蝶蘭が二度咲きするわけではありませんが、丁寧に管理すればチャンスは十分にあります。
花が終わってもあきらめず、もう一度咲かせる楽しみをぜひ味わってみてください。
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