「胡蝶蘭って、一度咲いたら終わりじゃないの?」
そんなイメージをお持ちの方も多いと思います。
でも実は、適切な管理をすれば“二度咲き”だけでなく“三度咲き”も可能です。もちろん簡単ではありませんが、少しの工夫と観察力でチャレンジできるのが胡蝶蘭の魅力でもあります。
この記事では、二番花が終わった後の株の管理方法や、三度目の開花に向けたポイントを詳しく解説します。
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二度咲きが終わった株は「やや疲れ気味」
まず理解しておきたいのは、すでに2回咲いている株は体力を消耗しているということです。
この時点で無理をさせると、根や葉にダメージが残ったり、翌年の開花に支障が出る可能性もあります。
したがって、三度咲きを狙うには以下の条件を満たしている必要があります:
- 葉が2〜3枚以上しっかりと元気
- 根にハリと白さがあり、傷んでいない
- 花茎にまだ青みがある
これらを確認できたら、三度咲きに挑戦する価値あり!
三度咲きの手順【実践編】
① 花茎の状態をチェック
花が終わっても、花茎(花が咲いていた茎)が青くしっかりしていればチャンスです。
- 花茎の2節目または3節目の上を斜めにカット
- 使用するハサミは必ず消毒済みのものを使用
- 切り口が乾燥しやすいように、清潔で風通しの良い場所に置く
② 株の休養を最優先する
三度咲きに挑戦とはいえ、水・肥料の与えすぎはNG。
ここで無理をさせると、根腐れや葉のしおれにつながります。
- 水やりは「乾いたらたっぷり」の基本通りに
- 肥料は通常の半量を2〜3週間に一度
- 株が元気であれば、2〜3週間後に芽が動く可能性あり
③ 環境を整える
- 温度は20〜25℃前後をキープ
- 直射日光は避け、明るく風通しのよい場所
- 湿度は50〜70%が理想
※冷房や暖房の風が直接当たらないよう注意!
三度咲きが成功するかどうかの分かれ道
三番花が咲くかどうかは「運」や「株の個体差」もありますが、以下のような兆候が見られたら期待できます。
- 花茎から小さな芽が膨らんできた
- 葉の色つやが良く、ハリがある
- 新しい根が伸びている
これらが見られたら、三度咲きの準備は順調です!
三番花が終わった後は「完全休養モード」へ
三度咲きは胡蝶蘭にとってもかなりの労力。終わったあとは必ず花茎を根元から切り、株を休ませてください。
- 肥料は一時中止
- 水やりも控えめに
- 葉と根の育成に専念
翌年に向けて再スタートするための充電期間です。
まとめ:三度咲きは胡蝶蘭上級者の楽しみ方
胡蝶蘭の三度咲きは決して簡単ではありません。
しかし、適切な管理と観察を続けることで、年に3回花を楽しむことも夢ではありません。
- 花茎の状態を見極めてカット
- 株の体力をしっかり温存
- 環境と管理を整えて見守る
三番花の成功は、育てた人への最高のご褒美になります。
ぜひあなたも、胡蝶蘭との信頼関係を築きながらチャレンジしてみてください。
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