胡蝶蘭の栽培方法として、「水苔(ミズゴケ)植え」が一般的ですが、最近では「バーク植え」も注目されています。
「水苔よりも管理しやすい」「自然に近い環境で育てたい」――そんな方におすすめなのが、バーク(樹皮チップ)を使った植え替えです。
今回は、バーク植えのメリット・デメリットから植え替えの手順、管理方法までを分かりやすく解説します。
この記事は黒臼洋蘭園様のYouTubeを参考にさせていただいております。
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バーク植えとは?|胡蝶蘭の自然に近い育て方
バークとは、松や杉などの樹皮を細かく砕いた園芸用チップのこと。
胡蝶蘭は本来、木に着生する植物なので、バークを使うことでより自然に近い環境で育てることができます。
バーク植えのメリット
- 劣化が遅く、植え替えの頻度が少ない
- 通気性・排水性が高く、根腐れしにくい
- 水苔よりも扱いやすく、初心者でも手軽に植え替えられる
- 植物にとって自然に近い環境を再現できる
バーク植えのデメリット
- 根が固定されにくく、株がぐらつきやすい
- 鉢が倒れると根が張る前にダメージを受けやすい
- 通気性が良すぎて、夏場に水切れしやすい
- 細かい根にはバークが入りづらいこともある
植え替えに必要なもの
- プラスチック鉢 または 素焼き鉢
- 園芸用バーク(中粒)
- 鉢底ネット(防虫シート)
- ハサミ(※ライター等で消毒)
- 割り箸(バークを根に詰めるため)
- ゴム手袋(清潔管理のため)
植え替えの手順(詳しいやり方)
① 古い鉢から胡蝶蘭を取り出す
ビニールポットやプラ鉢から慎重に株を取り出します。
このとき、巻きついた根や古い水苔をやさしく取り除きます。
根が傷んでいる場合は、ハサミをライターで消毒したうえでカットしましょう。
② 鉢底にネットとバークをセット
鉢底に鉢底ネット(防虫シート)を敷き、バークを1〜2cmほど入れます。
この層が通気性を保ち、根腐れを防ぐポイントになります。
③ 胡蝶蘭の株を配置する
株を鉢の中心に置き、ぐらつかないように支えながらバークを入れていきます。
割り箸などを使って根の間にしっかりバークを詰めましょう。
※注意:一番下の葉の根本が埋まらないようにしてください。
④ 最後の調整
鉢の上部に1cmほどのウォータースペースを残すと、水やりがしやすくなります。
ぐらつく場合は、支柱を立てるのも有効です。
植え替え後の管理方法
🌱 植え替え直後は水やり禁止!
植え替え後の10日間は、水やりを控えるのが鉄則です。
根が乾いた状態で新しい環境に順応し、より根張りが良くなります。
💧 水やりの目安
- 鉢の中のバークを1cmほど掘ってみて、チップが明るい茶色になっていたら水やり
- 暑い季節は乾きが早いので、毎日ではなく「乾いたらすぐ」を意識する
バーク植えに向いている株・向いていない株
- ✅ 元気な株・根がしっかりしている株はバーク向き
- ❌ 根が少ない・弱っている株は水苔の方が無難
まとめ|バーク植えで自然に近い胡蝶蘭ライフを
バークを使った胡蝶蘭の植え替えは、根の通気性・衛生面を重視した育て方です。
特に健康な株には最適な選択肢となります。
一方で、ぐらつきやすさ・乾燥のしやすさといった点には注意が必要です。
初めてでもこの記事を参考にすれば、失敗せずに植え替えができます。
ぜひ一度、バーク植えにチャレンジしてみてください。
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