胡蝶蘭は、贈り物としても人気の高い美しい洋ランですが、冬の管理方法を間違えるとすぐに元気を失ってしまうほど、寒さに弱い植物です。
「温室なんてないし、冬を越せるか心配…」という方でも大丈夫。この記事では、一般家庭の室内でもできる胡蝶蘭の冬の育て方をわかりやすく解説します。
この記事はクマサキ洋ラン農園様のYouTubeを参考にさせていただいております。
< クマサキ洋ラン農園様について >
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❄️ 胡蝶蘭の「冬の顔」を知ろう
胡蝶蘭はもともと東南アジアの温暖な地域に自生する植物です。年中温かい気候に適応しているため、日本の冬は大敵。
11月〜3月にかけての期間、胡蝶蘭は「休眠状態」=成長を一時ストップして静かに過ごす時期になります。この時期に無理な世話をすると、株を痛めたり、花の寿命を縮めたりする原因になります。
🏡 置き場所|ポイントは「暖かくて風が当たらない部屋」
❌ 避けるべき場所
- 玄関や窓際:冷気が溜まりやすく、気温が10℃以下になる
- エアコンの風が直接当たる場所:乾燥と寒暖差で花が傷む
✅ 最適な置き場所
- リビングなど、夜まで暖房を入れている部屋
- 日中暖かく、夜間も冷え込まない空間
- レースのカーテン越しに光が入る場所(直射日光NG)
🌡 胡蝶蘭にとって理想の環境=人が「半袖で快適に過ごせるくらいの部屋」
💧 水やり|「少なく」「ぬるめ」が基本!
胡蝶蘭は冬の間、活動をほとんど止めるため、水分をあまり必要としません。
⏱ 月ごとの目安
月 | 水やり頻度 |
---|---|
11月 | 月に1回でOK |
12月 | 月に1回 ※より慎重に |
1月〜2月 | 2ヶ月に1回でも十分 |
3月 | 徐々に春の管理に移行可 |
🚰 水やりのポイント
- 水は必ず人肌のぬるま湯(30〜35℃)にする
→ 冷水は根を傷め、花を弱らせる原因になります - 水はたっぷり与えて、完全に切ってから鉢皿に戻す
🌫 霧吹きで乾燥対策|葉や茎にやさしく潤いを
暖房で空気が乾燥しがちな冬、胡蝶蘭の葉や茎に静電気や乾燥ダメージが起きやすくなります。
✅ 正しい霧吹きの方法
- 午前中の天気が良い日に行う
- 後ろや葉の裏側から軽くスプレー
- 花に直接水をかけない(花粉部が傷む原因に)
🧪 肥料は「与えない」が正解!
冬の胡蝶蘭は活動をほぼ止めており、養分を吸収する力がほとんどありません。
そのため、肥料は…
- ❌ 不要(与えると逆に根を傷めます)
- ❌ 肥料焼けの原因になる可能性あり
🌱 「冬は休ませること」が最大のメンテナンスです。
✅ 冬の胡蝶蘭管理 まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
温度 | 10℃以上をキープ。リビングなど暖房の効いた部屋で管理 |
置き場所 | エアコンの風が直接当たらない暖かい場所。玄関や窓際はNG |
水やり | 月に1回〜2ヶ月に1回程度。人肌のぬるま湯をたっぷり与える |
霧吹き | 毎日午前中に軽く。葉の裏から優しく霧吹きを |
肥料 | 不要。与えず休ませる |
🌸 「冬は静かに寄り添う」時間
胡蝶蘭の冬の管理は、あれこれ手をかけるのではなく、そっと静かに見守ることが大切です。
春が来れば、また花芽が動き始め、力強く美しい花を咲かせてくれます。そのためにも、冬は「無理をさせず、環境を整えてあげる」ことが最大の愛情です。
温室がなくても、あなたの部屋の中で胡蝶蘭は十分冬を越せます。ぜひ、今年の冬も優しく育ててあげてくださいね。
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