胡蝶蘭はとても美しく、贈り物や観賞用として人気の高い植物です。しかし、長く楽しむためには定期的な植え替えが必要です。
今回は、「水苔」と「素焼き鉢」を使った、初心者にもやさしい植え替え方法をご紹介します。
水苔植えにはメリット・デメリットの両面がありますが、コツさえつかめばとても管理がしやすくなります。
このページでは、植え替えの適切な時期・準備・手順・注意点まで、わかりやすく丁寧に解説します。
この記事は黒臼洋蘭園様のYouTubeを参考にさせていただいております。
< クマサキ洋ラン農園様について >
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水苔植えのメリットとデメリット
メリット
- 保水力が高く、乾燥に強い
水苔はたっぷり水を含んでくれるので、水やりの頻度を抑えることができます。 - ホームセンターなどで安価に入手可能
手に入りやすく、初心者でも始めやすい素材です。
デメリット
- 劣化が早いため、植え替えの頻度が高い
バークよりも早く傷んでしまうため、2〜3年に1度は植え替えが必要です。 - 使用前に水で戻す手間がある
乾燥水苔はふやかすのに少し時間がかかります。 - 植え替え時にコルク(植え込み材)が必要な場合もある
植え替えのタイミングは「5〜6月中旬」がベスト
植え替えに最適な時期は、5月から6月中旬の成長期直前です。この時期に行えば、株が早くダメージを回復しやすくなります。
※植え替え直後は株に負担がかかるため、年中いつでもよいわけではありません。
植え替えの準備と手順
🌱 1. 鉢から株を抜く
まずは古い鉢から胡蝶蘭を優しく取り出します。根を無理に引っ張らず、ゆっくりと取り出すのがポイントです。
✂ 2. 傷んだ根を取り除く
- 茶色くなり、中がスカスカの根は傷んでいるサイン
- 健康な根は白くて弾力があり、太くしっかりしている
✴ 根を切る際は、ハサミの刃先をライターなどでしっかり殺菌してから行いましょう。病気の感染を防げます。
🌿 3. 表面の傷んだ水苔を軽く取り除く
古い水苔のうち、特に傷んだ部分を数センチほど取り除きます。すべてを剥がす必要はありません。
🪴 4. 鉢に高さを合わせてセット
- 植え込む際、鉢のふちから1cmほど下に株の位置を調整します(ウォータースペースの確保)。
- 水苔を使って、根の周囲をしっかり固定。株の根元を押さないよう注意!
💧 5. 植え替え後の水やりは「10日間控える」
植え替え直後は根が敏感なため、10日間は水やりを控えましょう。
それにより、根の張りが良くなり、根腐れも防げます。
その後は、表面から1cm程度指を入れて乾いていたら水やり、というサイクルで大丈夫です。
よくある質問と補足ポイント
Q. 古い根をどこまで切っていいの?
→ 根の7割程度が傷んでいても問題ありません。健康な根が数本あれば再生可能です。
Q. 素焼き鉢とプラ鉢、どちらが良い?
→ 通気性重視なら素焼き鉢。乾きすぎる場合はプラ鉢も検討を。
まとめ
胡蝶蘭の植え替えは、怖がらずに丁寧に進めることが大切です。
水苔と素焼き鉢の組み合わせは通気性と保水性のバランスが取れており、管理がしやすく初心者にも向いています。
適切な時期に、傷んだ根を処理し、丁寧に植え替えを行えば、胡蝶蘭は再び美しい花を咲かせてくれるでしょう。
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