「葉は元気そうだけど、根がスカスカになっている」「水をあげても吸わない」――
そんな悩みを持つ方へ、今回は根が傷んでしまった胡蝶蘭の再生方法をご紹介します。
一見もうダメかも…と思ってしまいがちですが、適切な処置と植え替えをすれば再び元気を取り戻す可能性は十分あります。
この記事では、準備するものから手順、管理のコツまでを詳しくお伝えします。
この記事は黒臼洋蘭園様のYouTubeを参考にさせていただいております。
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根が傷んだ胡蝶蘭の見分け方
まずは、傷んでいるかどうかのチェックポイントを押さえておきましょう。
- 根が茶色や黒色に変色している
- 触るとフニャフニャで中が空洞になっている
- 水やり後も葉がしおれたままになる
これらの状態が見られたら、植え替えで再生を図るタイミングです。
植え替えに必要なもの
- 消毒済みのハサミ(ライターで焼くと◎)
- 新しい素焼き鉢(※根がギリギリ入るサイズ)
- 水で戻した清潔な水苔(ミズゴケ)
- 手袋(衛生面や傷防止のため)
植え替えの手順
① 鉢から株を優しく取り出す
まずは現在の鉢から胡蝶蘭を慎重に取り出します。無理に引っ張るとわずかに残った健康な根を傷つけてしまうので、丁寧に行いましょう。
② 傷んだ根を取り除く
- 古い水苔を指でやさしくもみほぐしながら取り除く
- 黒ずんで腐った根や、空洞になっている根はハサミでカット
- 健康な根(白っぽく弾力がある)は絶対に切らないよう注意
✂ ハサミは使う前に必ずライターなどで消毒しておきましょう。
③ 水苔で包み直す
- 水苔を一握り取り、根の中心に当てるように配置
- 残った根をまたぐように水苔で包む
- 全体が一回り大きくなるくらいまで水苔を足し、軽くまとめる
④ 鉢に植え込む
- 鉢の中に水苔と胡蝶蘭をしっかりセットする
- 隙間がある場合は、水苔を鉢と株の間に軽く詰める
この時、水苔を押し固めすぎないことがポイントです。通気性が失われると根がさらに弱ってしまいます。
⑤ 植え替え後の水やりと管理
根が傷んだ胡蝶蘭は、通常の株と異なり乾燥しすぎに注意が必要です。
- 植え替え直後から水切れには特に注意
- 表面から指を1cmほど差し込み、水苔が乾いていたらすぐに水をあげる
この管理を続けることで、残った健康な根が水を吸って株が回復しやすくなります。
胡蝶蘭が再生するまでのポイント
- 植え替え後すぐに日向には出さない
- 無理に肥料は与えない(根が再生してから)
- 風通しが良く、湿度が保たれる場所で管理する
※焦らず、数週間〜数ヶ月かけてゆっくり回復を待つのが大切です。
健康な株の植え替え方法も合わせてチェック!
今回ご紹介したのは、根が弱っている株のリカバリー方法です。
もし株全体が健康であれば、下記の方法も参考になります。
- 健康な株の水苔植え替え方法
- 健康な株のバーク植え替え方法
それぞれの特徴ややり方が異なるため、ご自宅の環境に合ったスタイルで選ぶと管理が楽になります。
まとめ
胡蝶蘭の根が傷んでしまっても、適切な処置と丁寧な植え替えを行えば復活の可能性は十分あります。
水苔と素焼き鉢を上手に使いながら、乾燥・蒸れ・肥料のやりすぎを避け、やさしく見守ることが一番のケアです。
「もうだめかも…」と諦めず、ぜひ今回の方法を参考にして胡蝶蘭の再生にチャレンジしてみてください。
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