胡蝶蘭の花はとても華やかで、見ているだけで癒される存在です。
しかし、その花の美しさを支えているのは「葉」と「根」の健康です。
「葉がしおれてきた」「根が黒っぽい」など、異変のサインを見逃してしまうと、あっという間に元気がなくなってしまいます。
この記事では、日々の観察でチェックできる胡蝶蘭の葉と根の健康診断方法について、詳しく解説します。
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胡蝶蘭の【葉】の健康チェックポイント
① 色が美しい緑かどうか
健康な葉は、ツヤのある深緑色をしています。
- 黄緑色や赤みがかった葉 → 栄養不足や日照過多のサイン
- 黄色くなった葉 → 寿命や病気、水切れ・根腐れの可能性
特に下の古い葉が黄色くなるのは自然現象ですが、全体に広がる場合は要注意です。
② 葉の張り・厚み
葉がしっかりと張っていて、適度な厚みがあることが健康の証。
- しおれたように柔らかい → 水分不足、根が傷んでいる
- ふにゃふにゃでシワがある → 蒸れすぎか根腐れの兆候
🌿チェックのコツ:触ってみて弾力があるかを確認しましょう。
③ 葉の裏側・付け根に異変はないか
- 葉の裏に虫やシミがある → 害虫や病気の可能性
- 葉の付け根が黒ずむ → 水やりのしすぎで腐敗していることも
🔍毎回の水やりのついでに、下からのぞき込むように観察する習慣をつけましょう。
胡蝶蘭の【根】の健康チェックポイント
① 根の色と弾力
健康な根は白っぽい緑〜銀色で、みずみずしい質感があります。
- 黒ずんでいる → 根腐れのサイン
- カラカラに乾いて細くなっている → 水切れ
- ベタベタしている、腐臭がある → 過湿や病気
💡チェックの方法:鉢の外から見える根の状態を確認。鉢から持ち上げて見てもOK。
② 根の張り具合
鉢の中で根がパンパンになっていたら植え替えサインかもしれません。
- 鉢底から根がはみ出している
- 水苔の中が根でぎゅうぎゅう
※根詰まりすると水や栄養がうまく行き渡らなくなるため、定期的なチェックが重要です。
③ 水やり後の変化を見る
水やり直後は、根の色が銀白色から緑色に変化します。
この変化があるかどうかで、根が水をしっかり吸えているかを確認できます。
- 変化しない → 根が死んでいる可能性
- 変化があれば → 健康な証拠
🌱1〜2日後にまた銀白色に戻っていれば、正常な乾燥サイクルができています。
体調を崩しやすいタイミングは?(季節別注意点)
冬場(11〜3月)
- 空気が乾燥し、根が乾きすぎることがある
- 日照時間が短く、葉色が悪くなりがち
- 暖房の風で葉が傷みやすい
☑対応:加湿・保温・直射日光を避けた明るい場所で管理
夏場(6〜9月)
- 高温・多湿で根腐れが起こりやすい
- 害虫の活動も活発に
- 強すぎる日差しで葉焼けに
☑対応:風通しと遮光が大切。朝の水やりが基本
健康チェックは“習慣”が大事
胡蝶蘭は言葉を話しませんが、葉と根の状態を見ればその声が聞こえてくるようなものです。
毎日のちょっとした観察が、大きなトラブルを防ぎ、美しい花を咲かせ続けるためのカギになります。
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