【完全版】胡蝶蘭の正しい水やり方法|自宅やオフィスでも簡単にできる育て方のコツ

白い胡蝶蘭の花のアップ 胡蝶蘭の育て方
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華やかで高貴な印象をもつ「胡蝶蘭(コチョウラン)」。贈答用としても人気が高く、室内でも長く美しい花を楽しめる植物です。しかし、「水やりが難しそう」「枯らしてしまいそう」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、胡蝶蘭の水やり方法に特化して、誰でも簡単にできる管理方法をわかりやすく解説します。実際に「いつ・どのくらい・どうやって」水を与えればよいのか、具体的にご紹介します。

この記事はクマサキ洋ラン農園様のYouTubeを参考にさせていただいております。

< クマサキ洋ラン農園様について >

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胡蝶蘭は「乾かし気味」が基本!水の与えすぎは禁物

胡蝶蘭は本来、樹木に着生して生育する植物であり、土に根を張って育つものではありません。そのため、他の鉢植え植物のように頻繁な水やりを必要としないのが特徴です。

特に日本の四季に合わせて、水の頻度を調整することが非常に重要です。胡蝶蘭は「根に空気がある程度流れている状態」を好み、常に湿っていると根腐れを起こしてしまうことがあります

【季節別】胡蝶蘭の水やり頻度の目安

水やりの最適な頻度は季節によって変わります。以下を目安にするとよいでしょう。

● 春(3月〜5月頃)

春は気温が上昇し始め、空気も乾燥しやすくなります。この時期の水やり頻度は「3週間に1回」を目安にしてください。

「えっ、そんなに少なくて大丈夫?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、胡蝶蘭の性質を考えるとこのくらいがちょうど良いのです。

● 夏(6月〜8月頃)

夏は日差しが強く気温も高くなり、鉢の中の水分が蒸発しやすくなります。とはいえ、水をやりすぎると根腐れのリスクがあるため、「2〜3週間に1回」を目安にしてください。

室内のエアコンによる乾燥が激しい場合は、気持ち早めにチェックしても良いですが、あくまでも「乾いているかどうか」で判断しましょう。

● 秋(9月〜11月頃)

秋は春と同様に過ごしやすい時期です。よって、春と同じく「3週間に1回」程度の水やりで問題ありません。

温度・湿度ともにバランスがとれた季節なので、胡蝶蘭にとっても比較的安定した環境になります。

● 冬(12月〜2月頃)

冬は日照時間が短く、気温も下がるため、胡蝶蘭の活動がほとんど止まってしまいます。この時期は「1.5ヶ月に1回」を目安に、かなり控えめに水を与えてください。

「1.5ヶ月に1回」というのは、冬の3ヶ月間で1回か2回しか与えない、という感覚で問題ありません。胡蝶蘭が休眠状態に入っているため、無理に水を与えると逆に根を痛めてしまいます。

胡蝶蘭に与える「水の量」はどれくらい

水やりの際は、「量」も非常に重要です。与えるときは、一気にたっぷりと与えて、しっかりと浸透させることがポイントです。

鉢植えの胡蝶蘭には、通常ポット(内鉢)がセットされており、その中に根と発泡スチロール、支柱が仕込まれています。この内鉢の中全体に水が染みわたるように水を与えなければ、十分に根に届きません。

特に、表面だけ水をかけて終えるのはNGです。ポット全体が濡れるように、下から水が出てくるくらいしっかりと与えるようにしましょう。

〇〇を使って簡単に!水やりのおすすめ方法3選

1. シンクやお風呂場での「上から流す」方法

一番確実で手間が少ないのが、鉢ごとシンクに置いて、上から水道の蛇口で5〜10分水を流す方法です。

水道の水を出しっぱなしにして上から流していけば、自然とポットの中までしっかり水が行き渡ります。流し終わったら、鉢底から水が抜け切るまでしっかり水切りをしてから元の場所に戻してください。

※この方法は胡蝶蘭に均等に水を行き渡らせたい方に特におすすめです。

シンクで水道の蛇口から胡蝶蘭に水をあげています。

2. バケツを使った「浸水」法

もうひとつのおすすめは、バケツに水をためて、胡蝶蘭の鉢をドボンとつける方法です。

  • 鉢よりひと回り大きいバケツを用意
  • 水をたっぷりためて、鉢ごと5〜10分浸ける
  • 引き上げた後はしっかり水切り

この方法は、胡蝶蘭を複数育てている方にもおすすめで、鉢ごと浸ければ、全体にムラなく水を吸わせることができます

水の入ったバケツに胡蝶蘭の鉢を入れて水やりをしています。

3. ペットボトルやコップでの手動給水(応急的)

もちろん、流しやバケツが使えない場合は、ペットボトルやジョウロなどで一株ずつ丁寧に水をかけることも可能です。

ただしこの場合、葉や茎が水を弾いてしまい、うまくポットに浸透しないことがあるため注意が必要です。できる限り、根元にしっかり水が届くように意識しましょう。

ペットボトルで胡蝶蘭に水をあげています。

水やり後の注意

  • 鉢底の水はしっかり切る
  • 受け皿に水が残らないようにする
  • 水をあげた後は風通しの良い場所で乾かす

胡蝶蘭は蒸れに弱く、過湿状態が続くと一気に元気を失ってしまいます

まとめ:胡蝶蘭の水やりは「少なく・丁寧に・確実に」

胡蝶蘭の水やりのコツは、以下の3点です。

  1. 季節に応じて頻度を調整(春秋:3週に1回、夏:2〜3週に1回、冬:1.5ヶ月に1回)
  2. たっぷりと与え、ポット全体に浸透させる
  3. シンク・バケツを活用して効率的に水やりする

慣れてくれば、難しくはありません。水の与えすぎを避け、乾かし気味を心がけることで、長く美しい花を楽しむことができます。

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