胡蝶蘭は、その美しい花姿だけでなく、さまざまなアレンジや増やし方でも楽しめる植物です。
中でも、インテリアとして人気の「苔玉アレンジ」と、株を増やせる「高芽の取り方」は、育てる楽しみをさらに広げてくれます。
今回はこの2つのテーマについて、初心者の方でも分かりやすく丁寧に解説していきます。
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苔玉アレンジとは?
苔玉(こけだま)とは、植物の根を苔で包み、紐や糸で巻いて固定した園芸スタイルのことです。
胡蝶蘭を苔玉にすると、和モダンな雰囲気が漂い、飾り方の幅がぐっと広がります。
特に、オフィスや玄関、和室やカフェ空間など、鉢植えとは違った趣のある飾り方ができるのが魅力です。
胡蝶蘭を苔玉にするメリット
- 置き場所を自由に楽しめる
- 吊り下げスタイルでも飾れる
- 鉢が不要なので省スペース
- ギフトやインテリアとしても映える
苔玉の作り方【胡蝶蘭編】
【用意するもの】
- 水苔(乾燥している場合は水に浸して戻す)
- 糸やテグス、麻ひもなど(黒や茶色が目立たなくておすすめ)
- ハサミ
- トレーや新聞紙
- 胡蝶蘭の苗(花が終わった後のものでもOK)
【手順】
- 水苔をしっかり湿らせ、軽く絞る
- 胡蝶蘭の苗を鉢からそっと抜き、古いミズゴケを軽くほぐす
- 根を包み込むようにして水苔を全体に巻きつける
- 丸く整えながら、糸やひもで軽く縛って固定
- 形を整えて、完成!
💡 ポイント:締めすぎないこと!
苔玉の中に空気が通るよう、ふんわり仕上げるのがコツです。
苔玉の管理方法
- 乾いたら水に10分ほど浸す(週1〜2回が目安)
- 直射日光やエアコンの風は避ける
- 根が張りすぎたら、植え替えや剪定も検討
胡蝶蘭の「高芽」とは?
「高芽(たかめ)」とは、胡蝶蘭の茎(花茎)から突然芽が出て成長した“子株”のことです。
健康な株や環境条件がそろうと、高芽が出現することがあります。
この高芽をうまく取り分けて育てれば、新しい株として育てることができます。
高芽を見つけたら:取り方と育て方の流れ
【STEP1】高芽がしっかり育つまで待つ
- 葉が2枚以上出ている
- 根が2〜3本以上伸びている
- 高さが5〜10cmほどになった
このような状態になるまでは、決して無理に取らず、そのまま育てましょう。
【STEP2】花茎ごとカットする
- 清潔なハサミを用意
- 高芽がついている部分の少し下の位置で花茎を切る
- 切り口にベンレートや炭などを塗ると◎(病原菌対策)
【STEP3】鉢に植えて独立させる
- 小さめの鉢やポットを用意
- 湿らせたミズゴケをふんわり巻く
- 根の間に水苔が入りすぎないよう注意
- 高芽が倒れないよう支柱を立てても良い
【STEP4】環境と管理
- 明るく風通しの良い場所に置く
- 水やりは控えめに(過湿は根腐れの元)
- 数ヶ月かけてじっくりと育てていく
1年ほど経つと、親株と同じように成長し始め、やがて開花も期待できます。
高芽の出やすい条件とは?
- 肥料の与えすぎ(窒素分が多い)
- 高温多湿の環境
- 株が充実している(エネルギーに余裕がある)
意図的に高芽を出させるのは難しいですが、栄養や環境が整っていれば、自然と現れることもあります。
まとめ:アレンジと増やす楽しさを両立
胡蝶蘭は「観賞して楽しむ」だけでなく、
- 苔玉にして飾る楽しみ
- 高芽から新しい命を育てる喜び
といった、育てるプロセスの中にも多くの魅力があります。
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、少しずつコツを覚えながらチャレンジしてみましょう。
手をかけるほど、胡蝶蘭は豊かに応えてくれます。
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