胡蝶蘭(コチョウラン)は、一度咲いたら終わり……と思っていませんか?
実は適切なタイミングで茎を切るだけで、2回目の開花(二度咲き)を楽しむことができます。
本記事では、生産者レベルで実践されている「二度咲きの方法」をわかりやすく解説します。初心者の方でも、ご家庭やオフィスで実践可能な内容です。
この記事はクマサキ洋ラン農園様のYouTubeを参考にさせていただいております。
< クマサキ洋ラン農園様について >
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🌸 胡蝶蘭は何度でも咲く植物
胡蝶蘭は、満開になってから1〜3ヶ月ほどで花がしおれ始め、上の方から順に自然と落ちていきます。しかし、茎を切るタイミングと場所を押さえれば、次の芽から再び花が咲くのです。
なかには10年以上、何度も開花を繰り返す株も存在します。ご家庭やオフィスでも正しい管理を続けるだけで、長く胡蝶蘭を楽しむことができます。
⏰ 二度咲きのベストなタイミング
まず、満開の花が咲いている間はそのまま楽しみましょう。そして、花が1〜2輪ほどしおれ始めると、一気に他の花も枯れていきます。
目安:残り2〜3輪だけ咲いている状態になったときが、茎を切るタイミングです。
その数輪は切り花として小さな花瓶に移し、観賞を続けても良いでしょう。
✂️ 二度咲きさせるための「茎の切り方」
1. 「節(ふし)」を見つけよう
胡蝶蘭の茎には、竹のようにふくらんだ「節」が複数あります。この節には、新しい芽が隠れているのです。
2. 切る位置は「下から4節目または5節目の上」
節を下から数えて4節目か5節目の「すぐ上」を切ります。切ることで茎から上部に流れていた栄養が、節に眠る芽へ流れるようになります。
✳️ 節をめくると小さな芽があるのが見えます。そこから新たな茎と花が伸びてくるのです。
🧼 切るときの消毒は必須!
ハサミは必ず消毒してから使用してください。
- アルコールスプレーで拭く
- またはライターの火で炙って殺菌する
このひと手間を省くと、切り口から雑菌が入り、枯れてしまうことがあります。清潔な状態でスパッと切りましょう。
🌱 切ったあとの管理と芽の発芽時期
茎を切ったあとは、通常の管理(光・水やり・湿度)を続けるだけでOKです。
新しい芽は早い場合で2週間、遅いと半年〜1年かかることもあります。焦らず、静かに見守りましょう。
🌿 芽が出た株
芽が順調に育つと、節の横から小さな新芽が現れ、茎となって上に伸びていきます。その茎の先に再び胡蝶蘭の美しい花が咲くのです。これが「二度咲き成功」の状態です。
⚠️ 二度咲きに関する注意点
① 茎の切り口が枯れてきたら
切った箇所が乾燥して茶色くなり、さらに下へ広がってきた場合は、もう一度下の節で切り直す必要があります。
その際も、必ずハサミは再度消毒してください。
② すでに芽が出た節では咲かない
節に芽が出た「痕跡」がある場所からは、新しい芽は出にくいです。その場合は下の節の上で再度切るようにしましょう。
🌱 下から切ってしまった場合もあきらめないで
「茎を間違えて根本から切ってしまった…」という方も、安心してください。
この場合、まず葉っぱが何枚か展開し、それから株元(根元)から新芽が出てきます。
- 開花までは半年〜1年ほどかかることもありますが、株は生きています
- 根元から出た新芽が成長して新しい花芽となります
時間はかかっても、正しく育てれば再び花を咲かせることができます。
💮 実際の二度咲き成功例
実際に、全国の寒冷地を含む様々な地域で「胡蝶蘭の二度咲きに成功した」という報告があります。
下の節から切って、節の芽から新しい花芽が伸び、再び満開に。こうして愛情を込めて育てられた胡蝶蘭は、初回よりも感動的な咲き方を見せてくれることもあります。
🎁 二度咲きを楽しむために大切なこと
- あきらめないこと
- 清潔な道具を使うこと
- 焦らず待つこと
- 冬場は温度・湿度管理に注意すること
植物は思った以上にたくましく、私たちが丁寧に接すれば応えてくれます。ぜひ、胡蝶蘭の持つ生命力と美しさを、もう一度味わってみてください。
✨ まとめ|胡蝶蘭は「一度で終わらない」美しさを持つ花
胡蝶蘭の魅力は、ただ花が美しいだけでなく、きちんと手入れすれば何度も咲いてくれる生命力の強さにあります。
二度咲きの方法はとてもシンプル。
- 花が終わりかけたら、節の上で茎を切る
- 清潔なハサミを使う
- 普段通りに管理しながら芽を待つ
これだけで、もう一度、胡蝶蘭の花を咲かせることができます。
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