「一度だけじゃもったいない」
「二度咲きには成功したけれど、その先は…?」
そんな声にお応えして、今回は胡蝶蘭の「三度咲き(3回目の開花)」を成功させる方法を、生産者の知見をもとに丁寧に解説します。
胡蝶蘭は一度花が終わっても、適切に管理すれば二度、三度、さらには四度咲かせることも可能な非常に生命力の強い植物です。根気とコツさえあれば、長期間にわたって楽しめる花として愛されています。
この記事はクマサキ洋ラン農園様のYouTubeを参考にさせていただいております。
< クマサキ洋ラン農園様について >
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🌸 胡蝶蘭は「繰り返し咲く」植物です
まず大前提として、胡蝶蘭は使い捨てではありません。
- 茎に残る「節(ふし)」に芽があれば、再び花を咲かせることができます。
- 花が終わったあとも株が元気であれば、再生能力は非常に高いです。
二度咲きまで経験された方なら、三度咲きへのステップアップも十分可能です。
✅ 三度咲きの準備:どこを切る?
三度咲きも基本的には二度咲きと同じ要領です。ただし、ポイントは以下の通りです。
● 使うのは「二度咲き後に伸びた新しい茎」
前回(二度咲き)で咲いた新しい茎にも節があり、その節に芽が隠れています。
- 新しい茎の下部にある節の「上」をハサミで切る
- その際、節の皮をそっとめくると、小さな芽が確認できる場合があります
この芽が、三回目の花芽となって再び伸びていきます。
✂️ 切るときの注意点
- ハサミは必ずアルコールスプレーまたはライターで消毒すること
- 切る位置は節のすぐ上(5mm〜1cm程度)
- すでに開花した節は使わず、未使用の節を選ぶこと
切り口が不衛生なままだと、雑菌が入り株を傷める可能性があるため、ここは必ず徹底しましょう。
🌱 新芽が出ないときはどうする?
もし、茎の節に芽が残っておらず、切っても発芽しない場合でも大丈夫です。
代替方法:
- 茎を根本から切る
- その後は、葉をしっかり育てて栄養を蓄える期間に移行
数週間〜数ヶ月のあいだに、新しい葉が2〜3枚展開したら、その後、株元から新しい芽(花芽)が発生することがあります。
時間はかかりますが、大輪の花を咲かせやすくなるチャンスでもあります。あきらめず、ゆっくりと見守ってあげましょう。
🕒 開花までの時間感覚
- 節に芽がある場合:早ければ2〜4週間ほどで芽が伸び始める
- 根本からの再生パターン:半年〜1年かけて葉と芽を育てる
※室温・湿度・日照環境に左右されるため、個体差があります。
💡 三度咲き成功のコツまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
🌿 切る場所 | 二度咲きでできた新しい茎の節の「上」 |
✂️ ハサミ | 消毒済みのものを使用 |
🔁 管理方法 | これまでと同様(通気・光・湿度) |
⏳ 芽が出ない場合 | 根元から切り、新芽の発生を待つ |
🍃 栄養補給 | 新葉が出るまでの期間は光と水分を確保 |
🎉 三度咲きは「植物との対話」
三度咲きを成功させるには、時間と根気が必要です。
- 毎日変化を観察し、葉の色・茎の状態・湿度などを感じ取る
- 少しずつ成長していく姿に気づくと、胡蝶蘭との距離がグッと縮まります
「また咲いた!」という感動は、買ったばかりの状態とは別の喜びをもたらしてくれるでしょう。
🌟 まとめ|胡蝶蘭は愛情をかけた分だけ応えてくれる花
三度咲きは、決して難しいことではありません。
- 二度咲きで成功した経験を活かし
- 新しい茎の節の上を切り
- 管理を続けるだけで、また美しい花が楽しめます
胡蝶蘭は、道具を選ばず、知識と少しの習慣で何度でも咲く花です。
「花が終わったから処分しよう」ではなく、「また咲かせてみよう」という気持ちでぜひ挑戦してみてください。
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