華やかで気品ある胡蝶蘭(コチョウラン)は、自宅やオフィスに飾ると空間がぱっと明るくなります。そんな胡蝶蘭も春になると一気に「育てどき」。冬を乗り越え、いよいよ活動期に入るからです。
本記事では、3月中下旬から6月にかけての春の管理方法を、次の4つのポイントに分けて丁寧に解説します。
この記事はクマサキ洋ラン農園様のYouTubeを参考にさせていただいております。
< クマサキ洋ラン農園様について >
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✅ 春の育て方4つのポイント
- 冬から春への切り替え時期
- 春の適切な置き場所
- 春の水やり方法
- 春の肥料の与え方
① 冬から春への育て方への切り替え時期
胡蝶蘭は寒さが苦手な植物です。そのため冬場は室内の暖かい場所で大切に育てる必要がありますが、最低気温が10℃前後に安定してきたら、春の管理方法へシフトするタイミングです。
3月に入っても寒暖差が激しい日があるため、焦らず、最低気温が10℃を下回らなくなったことを確認してから切り替えるようにしましょう。無理に早めると株を傷める原因になるため注意が必要です。
② 春の胡蝶蘭の置き場所
冬はリビングやエアコンの効いた部屋など、暖かい場所が基本でしたが、春は以下のような場所でも育てやすくなります。
室内なら…
- 朝日が入る明るい廊下
- 玄関の窓辺
- 出窓
- レースのカーテン越しの窓際
- 曇りガラス越しの明るい場所
ただし、直射日光には注意。春とはいえ、葉焼けを起こす恐れがあります。葉が茶色くなる、黒ずむなどの症状が見られたら、光が強すぎるサインです。
屋外は原則非推奨
外に出すことも可能ですが、春は急な天候変化、突風、虫の発生などのリスクがあります。基本的には室内で管理したほうが安全です。
③ 春の水やりの頻度とコツ
春になると胡蝶蘭は活動を始め、水分を吸収しやすくなりますが、ここで注意が必要です。
水やりは「3週間に1回、たっぷりと」が基本!
- 3週間に一度、鉢底から水が流れるまでたっぷり与える
- 水やり後はしっかり乾かす(次の水やりまで水は与えない)
胡蝶蘭はもともと東南アジアの樹木に張り付いて育つ植物。土に根を張る植物とは異なり、水の与えすぎは根腐れの原因になります。
補足:乾燥が気になるときは霧吹き
空気が乾燥する日は、霧吹きスプレーを使って葉全体にやさしく水分補給をしましょう。特に花や葉に艶がなくなってきた時は効果的です。
④ 肥料の与え方
🌸 花が咲いている間は肥料は不要!
胡蝶蘭の株は、花が咲いている時には十分なエネルギーを蓄えています。この時期に肥料を与える必要はありません。むしろ過剰に与えると根や葉に負担をかける恐れがあります。
🌱 花が終わった後が肥料タイミング!
再び花を咲かせたい場合は、花が終わってから肥料を与え始めましょう。
- 使用肥料:ハイポネックス原液(観葉植物用ではなく「原液」タイプ)
- 希釈倍率:2000倍(例:2Lの水に1mLの原液)
- 頻度:1週間に1回
株元にたっぷり注ぎ、光とともに栄養補給をサポートします。くれぐれも「差し込むタイプの固形肥料」は使わないようにしましょう。胡蝶蘭には合いません。
🌿 まとめ|春は胡蝶蘭の生育期。適切な管理で元気に育てよう
春は胡蝶蘭が活動を再開する大切な季節です。以下の4つのポイントを押さえて育てましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
切り替え時期 | 最低気温10℃以上が安定してから |
置き場所 | レースカーテン越しや曇りガラスの明るい場所 |
水やり | 3週間に1回、たっぷり与えて乾かす |
肥料 | 花後に2000倍に薄めた液体肥料を週1回 |
春の陽ざしの中でぐんぐん育つ胡蝶蘭。新芽や新しい葉の成長を楽しみながら、次の花を咲かせる準備を始めてみてください。
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