胡蝶蘭は美しく繊細な植物です。その美しさを長く保つには、正しい管理が必要です。
ところが、よかれと思ってしていたことが、実は胡蝶蘭にダメージを与えるNG行動だったということも珍しくありません。
この記事では、胡蝶蘭の育て方においてやってはいけない代表的な行動と、その理由・改善策について解説します。
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1. 水を毎日あげてしまう
「植物だから水が必要」と思い、毎日水やりをしてしまうのはNGです。
- 胡蝶蘭は着生植物で、乾燥に強い性質
- 常に湿っていると根が呼吸できず、根腐れを起こす
- 水やりの目安は週に1回〜10日に1回程度
🌿指で水苔の乾き具合を確認することが大切です。
2. 直射日光に当てる
「日当たりがいい方が育つだろう」と、直射日光の下に置くのはNGです。
- 葉が焼けて茶色くなり、回復しない「葉焼け」になる
- 特に夏の強い日差しは大敵
🪟おすすめはレースカーテン越しのやわらかな光です。
3. エアコンの風を直接当てる
乾燥・温度変化の激しい場所もNG。
- 冷暖房の風が直接当たると、葉が乾燥しやすく傷む
- 空気が乾燥すると、つぼみが落ちる原因にも
置き場所は空調の風が直接当たらない位置に移動させましょう。
4. 葉の付け根に水をためる
霧吹きや水やりのとき、葉の中心部(付け根)に水がたまるのは危険です。
- 雑菌やカビが発生しやすく、腐敗の原因
- 落ちた水が長時間残っていると、葉が変色することも
💧水がたまった場合は、ティッシュや綿棒で吸い取るようにしましょう。
5. 成長期と休眠期を同じ管理にする
- 夏〜秋は成長期:水やりや肥料を適度に与える
- 冬〜早春は休眠期:活動が鈍るので、水やりを控えめに
季節に応じた管理を意識しないと、根や葉に負担がかかります。
🌸花が咲いていない時期も「世話の仕方を切り替える」意識が大切です。
6. 植え替えのタイミングを間違える
- 花が咲いている最中に植え替えるのはNG
→ ダメージが大きく、花を落とす原因になる - 根が詰まっているのに放置するのもNG
→ 根腐れや通気不良を招きます
🪴植え替えは花が終わって2週間後〜1ヶ月以内がベスト。
7. 肥料をあげすぎる
「たくさんあげれば元気になる」と思いがちですが、肥料のやりすぎもNGです。
- 肥料焼けにより根を傷めることも
- 花が咲いている間は、控えめにするのが基本
💡使用するならラン専用の薄めた液体肥料を月に1〜2回が目安です。
8. 病気や虫を放置する
- 葉にシミがある
- 根元に黒ずみ
- 小さな虫が飛んでいる
これらの症状を「まあいいか」と放置すると、全体に病気が広がる可能性があります。
🌱異変に気づいたら、すぐに除去・隔離・殺菌処理を行いましょう。
まとめ:胡蝶蘭の健康を守るには「やらないこと」も重要
胡蝶蘭は、正しく管理すれば何年も咲き続ける植物です。
でも、その逆で、ちょっとしたNG行動を続けると、すぐに弱ってしまいます。
水やり、日当たり、風通し、肥料、季節の変化…どれも丁寧に向き合い、「やりすぎない」「気にかける」ことが長持ちの秘訣です。
これらのNG行動を避けて、ぜひ健康で美しい胡蝶蘭を育ててくださいね。
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