胡蝶蘭の植え替え完全マニュアル|水苔・バーク・根腐れ株対応【初心者向け徹底解説】

phalaenopsis 胡蝶蘭
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はじめに

胡蝶蘭は、適切な環境で管理すれば長く育てられる植物です。しかし、多くの贈答用胡蝶蘭は「見栄え重視」の寄せ植え状態で届くため、そのまま管理すると根腐れや蒸れを起こしやすいのが実情です。

植え替えは、株を健康に保ち、翌年以降も開花させるために欠かせない作業です。
この記事では、

  • 植え替えが必要なサイン
  • 最適な時期
  • 水苔とバークの使い分け
  • 根腐れ株のレスキュー方法
  • 植え替え後の管理ポイント

までを詳しく解説します。


1. 植え替えが必要な理由

1-1. 贈答用胡蝶蘭の寄せ植え仕様

  • ビニールポットのまま複数株を大鉢に寄せ植え
  • 通気性が悪く、根が蒸れやすい
  • 古い水苔が劣化し、カビや雑菌が繁殖

1-2. 根腐れや根詰まりのリスク

  • 水が溜まりやすく、酸素不足で根が腐る
  • 古い用土には肥料や塩分が残り、株にダメージ

💡 重要ポイント
贈答後1~2か月以内、または花が終わったタイミングで株ごとに解体し、植え替えすることが長持ちの秘訣です。


2. 植え替えが必要なサイン

  • 鉢の中で根がぎゅうぎゅうに詰まっている
  • 水苔が黒ずみ、酸っぱい臭いがする
  • 水やり後、なかなか乾かない
  • 葉がしわしわになり始めた
  • 根が黒く変色、腐敗している

これらが見られたら、早急に植え替えを検討しましょう。


3. 植え替えの適切な時期

  • 最適期:5~6月(最低気温18℃以上)
  • 気温が安定し、根の発根が活発になる時期
  • 冬や真夏は株にストレスがかかるため避ける

4. 植え替えの準備

4-1. 必要なもの

  • 素焼き鉢または透明ポット
  • 新しい水苔(軽く湿らせておく)
  • バークチップ(通気性重視の植え方をする場合)
  • 清潔なハサミ、ピンセット
  • アルコール消毒液
  • 鉢底ネット

4-2. 鉢の選び方

  • 小さめの鉢が基本
    胡蝶蘭は根が空気を好むため、余裕がありすぎる鉢は水が溜まりやすい。
  • 透明ポット
    根の状態が見えるので初心者向け。

5. 植え替えの手順(水苔編)

  1. 株を鉢から取り出す。
  2. 古い水苔を丁寧にほぐす。
  3. 黒く腐った根を消毒したハサミでカット。
  4. 健康な根は緑色や銀色。傷んでいる部分だけ切る。
  5. 鉢底ネットを敷き、湿らせた水苔を軽く敷く。
  6. 株を中央に置き、根に沿わせながら水苔を巻く。
  7. ぐらつかない程度にやや固めに詰めるが、締めすぎない
  8. 鉢の縁より少し下まで植え付ける。

6. 植え替えの手順(バーク編)

  • バークは通気性に優れ、根腐れしにくいが乾きが早い。
  • 経験者向け、または多湿な環境で育てる場合におすすめ。

手順は水苔と同様ですが、バークの粒が根全体に均等に行き渡るよう配置します。


7. 根腐れ株のレスキュー植え替え

7-1. 完全に腐った根の処理

  • 黒く変色し、柔らかい根はすべてカット
  • 消毒液や殺菌剤で株元を処理

7-2. 植え替え後のケア

  • 通気性を確保し、過湿を避ける
  • 湿度を保つため、鉢全体を透明ビニール袋で覆い簡易温室に
  • 根が新たに出るまで水やりは控えめ

8. 植え替え後の管理ポイント

  • 植え替え直後は3日ほど水を控え、明るい日陰で養生
  • 2~3週間後から通常の水やりを開始
  • 肥料は根が安定してから薄めて与える

💡 ポイント
植え替え直後に水や肥料を多く与えると、傷んだ根から菌が侵入し腐敗を招くため注意。


9. B2B対応:法人贈答株の植え替え管理

  • 贈答用の大鉢は特に根詰まりが激しい。
  • 花が終わったら解体し、株ごとに個別管理。
  • オフィスでは水やり頻度が少なくなるため、素焼き鉢+水苔の方が失敗しにくい
  • 長期展示する場合、透明ポットで根の状態をチェックできるようにしておくと便利。

10. よくある失敗と防止策

  • 大きすぎる鉢を選ぶ → 水が溜まり根腐れ。
  • 水苔をぎゅうぎゅうに詰めすぎる → 通気性がなくなる。
  • 古い用土を再利用 → 病気やカビの原因。
  • 植え替え直後に肥料 → 根を傷める。

11. FAQ

  1. 花が咲いている間に植え替えて良い?
     → 基本は花後。開花中は株に負担が大きい。
  2. 水苔とバーク、どちらが初心者向け?
     → 水苔が扱いやすい。
  3. 冬でも植え替えできる?
     → 低温期は根が動かず失敗しやすい。
  4. 鉢を透明にする意味は?
     → 根の色で水やりタイミングがわかる。
  5. 根を全部切ったら咲かない?
     → 新根が出れば回復するが、翌年は花数が減ることがある。

まとめチェックリスト

  • 贈答用株は必ず解体し、植え替えを行う
  • 最適時期は5~6月、18℃以上
  • 小さめの鉢+新しい水苔が基本
  • 根腐れ株は腐根を徹底的に除去
  • 植え替え後は水・肥料を控え、株を休ませる

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