【法人胡蝶蘭の教科書】失礼にならない贈答の「現場基準」を公開
※総務・秘書・事務担当者に実務基準で解説(個人ギフトにも応用可能)
この記事は、法人で胡蝶蘭の手配を担当する総務・事務・秘書の方向けに、失礼にならない判断基準を実務視点でまとめています。本記事の基準に沿って選べば、法人贈答で失礼になるリスクを大きく下げられます。はじめて担当する方でも、このページの順番通りに進めれば安全に手配できます。
この記事の結論&分かること
結論:法人胡蝶蘭は「白3本立・3万円前後」を基準に、役職と関係性で上下させる。
法人胡蝶蘭の相場は曖昧になりやすい分野ですが、本記事では「実務で使える判断基準」まで落とし込みます。
- 法人贈答で基準になる 3万円ラインの考え方
- 社長・役員・重要顧客など 役職別の安全価格
- 他社と並んでも見劣りしない サイズの判断基準
- 「安いのに豪華」に潜む リスクの正体
- 誰が担当しても失敗しない 価格決定の手順
まずは「相場早見表」→「実務フロー」の順に読むと、5分で判断軸が作れます。
■監修者:ふくふくろう(法人贈答実務/総務15年以上)
- 法人贈答手配:15年以上
- 累計対応:500件以上
- 月3〜5件の手配を継続(BtoB企業で開業・移転・就任祝いを担当)
本記事は、推測や一般論ではなく、現場で運用されている判断基準に基づき作成しています。
胡蝶蘭の相場は「1万円〜5万円」といった幅のある説明が多く、実務では判断に迷いやすい分野です。
法人贈答において重要なのは「安いか高いか」ではありません。重要なのは、その場に対して適切な価格かどうかです。本記事では、役職・用途・関係性ごとに安全な価格帯を整理し、誰が担当しても迷わない判断基準を提示します。
本記事の基準に沿って選べば、法人贈答で評価を落とすリスクを大きく下げられます。
私はこれまで、総務として長年法人贈答用の花の手配を担当してきましたが、はっきり言えることがあります。法人贈答の胡蝶蘭は「きれいかどうか」では評価されません。 評価を左右するのは「贈ったあとに何も起きないこと」です。
※法人で胡蝶蘭を贈る全体手順は、こちらの総合ガイドで体系的に解説しています。
▶ 法人胡蝶蘭贈答 完全ガイド
総務として実務で使っている胡蝶蘭専門店の紹介記事はこちらです。
↓ 「なぜこのお店なのか」を書いています ↓
結論|法人胡蝶蘭の相場は「白3本立・3万円前後」が基準

補足:迷ったら「白3本立+立札+前日〜当日午前着」に寄せると、法人贈答の事故が最も少なくなります。
この仕様に寄せる理由はシンプルで、「場に合う見栄え」「名札の形式」「納期の安定」の3つを一気に満たせるからです。業種が違っても通用する、最も保守的な法人贈答基準として運用できます。
法人胡蝶蘭の相場早見表【まずここだけ見ればOK】

| 用途 | 相場 | 推奨仕様 |
|---|---|---|
| 一般取引先の開業 | 20,000〜30,000円 | 白3本立 |
| 重要顧客 | 30,000〜50,000円 | 大輪3本立 |
| 社長就任・上場 | 50,000〜100,000円 | 5本立 |
| 特別な関係(筆頭株主など) | 70,000円以上 | 豪華仕様 |
※開業祝い/移転祝い/就任祝い/上場祝いは、基本はこの表の価格帯に当てはめれば判断できます。
迷ったら3万円帯に合わせる。これが最も事故が少ないラインです。
用途別に「そのまま使える判断基準」を用意しました。
開業祝い・就任祝い・移転祝いは、相手の格や会場事情で微調整が必要です。迷ったら該当ページを先に確認してください。
- ▶ 開業祝いの胡蝶蘭の相場|失礼にならない価格・本数・色の法人基準
- ▶ 就任祝いの胡蝶蘭の相場|役職別に見る失礼にならない価格ライン
- ▶ 移転祝いの胡蝶蘭の相場|法人が選ぶ失礼にならない価格とサイズ基準
なぜ胡蝶蘭の相場は分かりにくいのか

胡蝶蘭は「同じ3万円」でも品質が大きく変わります。
主な理由は次の4つです。
① 花数で価格が変わる
胡蝶蘭は本数よりも花の数で見栄えが決まります。
安いものはこのような傾向があります。
- 花が少ない
- 蕾が多すぎる
② 等級が存在する
農園ごとに品質ランクがあります。
例:
- Aランク → 花並びが整っている
- 規格外 → 安価だが見劣りする
法人贈答では見栄え=評価に直結します。
③ 農園・流通で差が出る
温室管理・輸送体制・出荷基準などにより品質が変わります。
つまり、 価格=品質保証の一部と考える方が安全です。
失敗しない価格の決め方【実務フロー】

現場で最も多いミスは、意思決定が曖昧なまま発注してしまうことです。
価格は次の順番で決めると迷いません。
✔ 判断ステップ
①祝いの格
- 上場 → 高額
- 支店開設 → 中価格
②相手との距離
- 売上に直結する企業 → 上げる
- 一般取引先 → 標準
③役職
役職は価格を決める最重要要素です。
④他社の花のサイズ
並んだ時に見劣りしないか。これを確認するだけで事故率は激減します。
実務で感じた「並んだときの見え方」の重要性
これは実務で強く実感していることですが、胡蝶蘭は単体で見るものではありません。開業祝いや就任祝いの会場では、多くの胡蝶蘭やフラワーギフトが並びます。その中に置かれたとき、自社の花だけ明らかにサイズが小さい、花数が少ない——そんな状況になると想像以上に目立ちます。
実際に、他社の胡蝶蘭が並ぶ中で、自社が手配した一鉢だけ格が劣って見えてしまった経験があります。極端に小さいわけではありませんでした。しかし並んだ瞬間にバランスが崩れ、視線がそこに集まってしまうのです。
胡蝶蘭はフラワーギフトの中でも「並ぶと差が出やすい」ため、格が少し劣るだけでも意外と目がいってしまいます。
胡蝶蘭はフォーマルな贈答品だからこそ、「悪目立ちしないこと」自体が重要な評価基準になります。
ここまで露骨でなくても
- 花のボリュームが控えめ
- 鉢の高さが低い
- ラッピングが簡素
こうした差は意外と目に入るものです。
法人贈答では「十分に立派」よりも、「周囲と並んだときに違和感がない」ことを基準に選ぶ方が安全です。
この経験以降、私は価格だけで判断せず、「会場に並んだときに見劣りしないか」を必ず確認するようにしています。これを意識するだけで、贈答の事故率は大きく下がります。
役職別|安全な価格ライン

ここを外すと「常識がない会社」と見られる可能性があります。
| 役職 | 安全ライン |
|---|---|
| 部長 | 約30,000円 |
| 役員 | 30,000〜50,000円 |
| 社長 | 50,000円以上 |
重要なのは、迷ったら上げること。安すぎる方がリスクです。
就任祝いは「役職」で金額が大きく変わります。
役職別の具体例・安全ラインを用途に落とし込んだページはこちらです。
▶ 就任祝いの胡蝶蘭の相場|役職別に見る失礼にならない価格ライン
「価格だけでなく選定基準も知りたい方はこちら」
安すぎる胡蝶蘭が危険な理由

法人贈答の評価軸は次の3つです。
- トラブルが起きない
- 場に合う見栄え
- 管理負担が少ない
安価な胡蝶蘭はこの3つを崩しやすい。
例:
- 配送遅れ
- 名札ミス
- 到着時の傷み
結果:贈り手の評価が下がる。法人では致命的です。
迷ったらこれを選べば安全【鉄板仕様】

白の3本立+正式な立札
これだけでほぼ失敗しません。
理由:
- 最もフォーマル
- 業種を問わない
- サイズが十分
まさに「保守的に寄せる」判断です。
相場だけで決めると失敗する理由

法人贈答の事故の多くは、花の品質ではなく運用面で起きます。
例:
- 立札ミス
- 納期遅れ
- 受け取りトラブル
そのため通販選びは価格だけで決めると危険です。
法人対応の店舗は、下記のような確認工程を持っています。
- 立札確認
- 発送前写真
- 納期調整
実務で実際に起きた立札ミスの事例
法人贈答では、「花の品質」以上に何も起きないことが重要です。
私が総務として胡蝶蘭を手配した際、取引先の開業祝いで立札の表記ミスが発生しました。納品後に訪問した営業担当から、「立札の表記が違っている」と写真付きで連絡が入り、すぐに発覚しました。手配した生花店は即日で正しい立札を再作成し、先方へ再訪問して交換。後日、弊社へ直接謝罪もありました。
幸い大きな問題にはなりませんでしたが、もし発見が遅れていれば、「会社名を間違えた贈答」として記憶に残る事故になっていた可能性があります。
立札は花以上に目立つことがあり、ミスは贈り手の信用として残ります。そのため現在は「立札は必ず二重チェック」「事前校正できる店舗のみ使用」という運用に固定しています。
価格よりも事故が多いのが「胡蝶蘭の立札ミス」です。立札の書き方と確認方法はこちらで詳しく解説しています。
よくある質問
- Q2万円は失礼?
- A
一般取引ならOK。ただし重要顧客は避ける。
- Q開業祝いは3万円で足りますか?
- A
多くのケースで足ります。一般的な取引先の開業祝いであれば、白3本立・3万円前後は失礼になりにくい「安全ライン」です。
ただし、次に当てはまる場合は3万円→5万円帯に上げた方が事故が少なくなります。
- 売上への影響が大きい(重要取引先・紹介元など)
- 会場に他社の花が多数並ぶ可能性が高い(開業イベント・内覧会など)
- 相手が社長・役員クラスで、関係性が深い
迷ったら「会場で並んだときに見劣りしないか」を基準にしてください。ここを押さえるだけで失敗は大きく減ります。
- Q重要顧客は最低いくらから?
- A
目安は3万円後半〜5万円帯です。重要顧客は「失礼」よりも見栄え・安定性・事故回避が優先になります。
実務では、重要顧客向けは30,000円ギリギリよりも、35,000〜50,000円に寄せた方が安心です(花数・高さ・ラッピング品質が安定しやすいため)。
また、相手先に他社の花が並ぶ場面では、自社だけ格が劣って見えるリスクがあります。重要顧客ほど「悪目立ち」回避の意味で、最低ラインを上げた方が安全です。
もし社長就任・上場など格が上がる祝いの場合は、5万円以上(5本立クラス)も検討してください。
- Q5本立は必要?
- A
社長・上場など特別な場面のみ。
- Q奇数がいい?
- A
法人ではそこまで厳密ではありません。見栄え優先で問題ありません。
- Q連名で贈る場合の相場は?
- A
基本は「1口3万円」を基準に、口数で積み上げると安全です。法人贈答で最も事故が少ない基準は、白3本立・3万円前後です。連名(部署連名・有志・グループ)でも、まずはこの基準を1口(1単位)として考えると判断がブレません。
目安は次の通りです。
- 1口(1〜3名程度の連名):3万円前後(白3本立が基準)
- 2口(複数名・部門連名など):5万円前後(ボリュームが安定しやすい)
- 3口以上(大人数・重要度が高い):7万円〜(会場での見栄え優先)
注意点:連名の場合、金額よりも立札の表記ミスが事故になりやすいです。社名・部署名・連名表記は、事前校正できる店舗を選び、必ず二重チェックしてください。
- Q取引先に複数社で出す場合いくら?
- A
「合計5万円前後」からが現実的な安全ラインです。複数社で共同出資する場合、会場には他社の胡蝶蘭が並ぶ可能性が高く、“並んだときに見劣りしないか”が最優先になります。
目安は次の通りです。
- 2社で出す:合計5万円前後(見栄えが安定しやすい)
- 3社で出す:合計5〜7万円(会場規模・相手の格で調整)
- 4社以上で出す:合計7万円〜(「目立たない」ための保険)
ポイント:共同名義は立札の情報量が増える=ミスが起きやすい構造です。会社名の正式表記(株式会社の位置、略称NGなど)を揃え、できれば立札レイアウト案(校正)を事前確認できる店舗に寄せると事故が激減します。
また、共同出資は「高額にしたい」よりも、他社と並んだときの違和感を消す目的で金額を上げる方が実務的に安全です。
まとめ|相場は「基準」を持てば迷わない

「自社ケース」に当てはめたい方へ:
用途別の判断基準(開業・就任・移転)を先に見ると、迷いが一気に減ります。
法人で胡蝶蘭を手配する業務は、花を注文するだけでは終わりません。
サイズ・色・立札・納品タイミングなど、多くの判断が必要です。
結論:
✔ 基準は「白3本立・3万円前後」
✔ 役職で上下
✔ 迷ったら上げる
この3つで失敗はほぼ防げます。
※法人で胡蝶蘭を贈る全体手順は、こちらの総合ガイドで体系的に解説しています。
胡蝶蘭は、贈ったあとの管理で花持ちが大きく変わります。
相手先へ案内できる育て方ガイドはこちらです。
実務で安心して任せられる法人対応専門店はこちらです。
↓ こちらの専門店を「利用するメリットがある方」について書いている記事です ↓








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