【法人胡蝶蘭の教科書】失礼にならない贈答の「現場基準」を公開
※総務・秘書・事務担当者に実務基準で解説(個人ギフトにも応用可能)
胡蝶蘭は法人ギフトとして贈られることも多い植物ですが、管理の基準を知っておけば長く健やかな状態を保てます。この記事では、初めて管理を任された方でも迷わない判断基準を解説します。
→ 法人贈答の全体像を先に知りたい方は 法人胡蝶蘭贈答 完全ガイドをご覧ください。
この記事の結論(迷ったらこれだけ)
- 枯れる原因の多くは病害虫ではなく、「良かれと思ってやったこと(やり過ぎ)」
- 失敗はほぼ「水を与えすぎる/触りすぎる/環境を変えすぎる」の3パターンに集約
- 季節でズレる:春は急に増やさない/夏は夜の水やりNG・直射NG/秋は減らす方向へ切替/冬は乾いてからさらに待つ・窓際で冷やさない
- 結局の最重要は「やらない勇気(迷ったら何もしない)」。まず水・温度・置き場所を整える
この考え方だけで、初心者の「枯らした…」の大半は防げます。
■監修者:ふくふくろう(法人贈答実務/総務15年以上)
- 法人贈答手配:15年以上
- 累計対応:500件以上
- 月3〜5件の手配を継続(BtoB企業で開業・移転・就任祝いを担当)
本記事は、推測や一般論ではなく、現場で運用されている判断基準に基づき作成しています。
コチョウランが枯れてしまう原因の多くは、病気や害虫ではありません。
「良かれと思ってやったこと」これが、最大の失敗原因です。
この記事では、こちらを実例ベースで整理します。
- 初心者が特につまずきやすいポイント
- 季節ごとにやりがちな失敗
- なぜ失敗につながるのか
参考文献
『NHK趣味の園芸 コチョウラン』
著者:富山昌克/出版社:NHK出版
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関連ガイド(必要な人だけ先にどうぞ)
贈答の全体手順を先に確認する
▶ 法人胡蝶蘭贈答 完全ガイド
失礼にならない予算だけ知りたい
▶ 胡蝶蘭の相場と予算基準
手配先で迷う(総務の実務基準)
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失敗の多くは「共通パターン」

最初に押さえておきたいのは、失敗の多くが次のパターンに集約されることです。
- 水を与えすぎる
- 触りすぎる
- 環境を変えすぎる
| 失敗パターン | やりがちな行動 | 起きる問題 | 正解の考え方 |
|---|---|---|---|
| 水を与えすぎる | 乾く前に足す/回数を固定 | 根腐れ・弱り | 「乾いてから」+季節で調整 |
| 触りすぎる | 頻繁にチェック・分解・植え替え | 根にストレス/回復遅れ | 困ってないなら触らない |
| 環境を変えすぎる | 置き場所を日替わりで変える | 温度差・光量差で不調 | 安定が最優先(固定) |
つまり、「何かしてあげたい気持ち」が強すぎることが原因になります。
【春】によくある失敗

| 春の失敗 | 原因 | 対策の軸 |
|---|---|---|
| 水やりを急に増やす | 「暖かい=吸う」と思い込み | 冬の延長で“少しずつ戻す” |
| 肥料を早く与える | 根が動いていない | 新根・新葉が動いてから |
① 水やりを急に増やしてしまう
暖かくなった
動き出した気がする
春になると、このように感じて、急に水やりの回数を増やしてしまいがちです。
しかし、根の回復はゆっくりです。
冬の延長として、少しずつ戻す。これが正解です。
② 肥料を早く与えすぎる
春=成長期というイメージから、すぐに肥料を与えてしまうケースも多く見られます。
新しい根や葉が動いていない状態での肥料は、根を傷める原因 になります。
【夏】によくある失敗(最多)

| 夏の失敗 | なぜ危険? | 正しい対応 |
|---|---|---|
| 夜の水やり | 湿ったまま高温が続き蒸れる | 水やりは必ず朝 |
| 直射日光 | 葉焼けは回復しない | レース越しの明るい日陰 |
| 夏の肥料 | 高温期は負担が大きい | 無理に回復させない(控える) |
③ 夜に水やりしてしまう
夏の失敗で最も多いのが、夜の水やり です。
- 湿ったまま
- 高温が続く
この状態は、蒸れ・根腐れの原因になります。
水やりは、必ず朝 に行います。
④ 直射日光に当ててしまう
「植物だから日光が必要」と思い、直射日光に当ててしまうケースも多いです。
コチョウランは、強い日差しが苦手 です。
葉焼けは、一度起きると回復しません。
⑤ 夏でも肥料を続けてしまう
夏は見た目の変化が少ないため、「元気にしよう」と肥料を続けてしまうことがあります。
高温期の肥料は、株への負担が非常に大きい です。
【秋】によくある失敗

| 秋の失敗 | 起きること | 切り替えの合図 | やること |
|---|---|---|---|
| 夏の感覚を引きずる | 根腐れ・体力消耗 | 夜が涼しい/乾きが遅い | 水・肥料を段階的に減らす |
| 花芽を意識しすぎる | 株が弱る | 無理な温度操作 | まず株の健康を優先 |
⑥ 夏の感覚を引きずる
- 水やりの頻度
- 肥料
秋になっても、こちらを変えないまま管理してしまう失敗です。
秋は、減らす方向へ切り替える時期 です。
⑦ 花芽を意識しすぎる
- 温度を無理に下げる
- 管理を変える
花芽を出したい気持ちから、こうした行動は、株を弱らせる原因になります。
【冬】によくある失敗

| 冬の失敗 | 原因 | 起きるダメージ | 正しい対策 |
|---|---|---|---|
| 水を与えすぎる | 吸わない+乾かない | 根腐れ・低温障害 | 乾いてからさらに待つ |
| 窓際で冷やす | 夜間に急冷 | 低温+水分で致命傷 | 夜は窓から離す/床冷え回避 |
⑧ 水を与えすぎる
冬の失敗で最も多いのが、水やり過多 です。
冬は、この条件が重なります。
- 吸わない
- 乾かない
乾いてからさらに待つ これが基本です。
⑨ 窓際に置いて冷やしてしまう
日中は暖かく見える窓際も、夜間は急激に冷えます。
低温+水分は、致命的なダメージ になります。
【通年】によくある失敗

⑩ 環境を頻繁に変える
置き場所を何度も変えると、コチョウランは強いストレスを受けます。
一度決めたら、できるだけ動かさないことが大切です。
⑪ すぐに対処しようとする
- すぐ薬を使う
- すぐ植え替える
葉の変色などを見て、この行動をすると、悪化の原因になることがあります。
まずは、こちらを見直してください。
- 水やり
- 温度
- 季節
贈答でもらった株は、開花で体力を使っていることが多いです。前提の考え方は 【ギフト完全ガイド】 にまとめています。
失敗を防ぐ一番のコツ

この記事の内容を、一言でまとめます。
「やらない勇気を持つ」
コチョウランは、構いすぎない方が安定して育つ植物です。
失敗したかも?と思ったら

- いきなり何かをしない
- まず原因を切り分ける
| 症状っぽい変化 | まず疑う原因 | 最初にやること | いきなりやらないこと |
|---|---|---|---|
| 葉がしわ・元気がない | 水の与え方ミス/根の不調 | 水やり頻度・乾き方を確認 | 肥料・植え替え |
| 根が黒い・臭う | 過湿・蒸れ | 乾かす/風通しを確保 | 水を足す |
| 葉焼けっぽい斑点 | 直射日光 | 置き場所を明るい日陰へ | 薬剤散布 |
▶ 困ったときは【コチョウランの病害虫・トラブル完全ガイド】で症状別に確認してください。
▶ 全体の流れが分からなくなったら【コチョウラン年間管理 完全ガイド】に戻るのが近道です。
初心者失敗まとめ記事|まとめ

- 失敗は「やりすぎ」から起きる
- 季節ごとのNG行動を知る
- 迷ったら何もしない
- 判断に困ったら戻れる記事を持つ
次に読むべき記事
▶ 【コチョウランの育て方・年間管理完全ガイド】
▶ 【コチョウランの冬越し完全ガイド】
▶ 【コチョウランの病害虫・トラブル完全ガイド】
ここからは「胡蝶蘭を贈りたい方向け」の記事です。
法人ギフトは“先方で枯らさない設計”までが手配担当の仕事です。この記事の「育て方」の要点を贈り先に共有し、胡蝶蘭を大切に育ててもらうのが理想です。
< 胡蝶蘭を贈る際に気を付けること >
< 相場を知れば失敗しない >
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