胡蝶蘭のトラブル完全ガイド|症状別に原因→最初の対応→再発防止まで解説【法人実務監修】

胡蝶蘭の病害虫・トラブル完全ガイド記事に使用する赤紫の胡蝶蘭アイキャッチ写真 胡蝶蘭の育て方ガイド
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【法人胡蝶蘭の教科書】失礼にならない贈答の「現場基準」を公開

※総務・秘書・事務担当者に実務基準で解説(個人ギフトにも応用可能)

胡蝶蘭は法人ギフトとして贈られることも多い植物ですが、管理の基準を知っておけば長く健やかな状態を保てます。この記事では、初めて管理を任された方でも迷わない判断基準を解説します。

→ 法人贈答の全体像を先に知りたい方は 法人胡蝶蘭贈答 完全ガイドをご覧ください。


この記事の結論(トラブル対応はこの順番でほぼ解決できます)

  • 異変が出たら「季節・最低温度」を最初に確認する(冬の反応か異常かを切り分ける)
  • 次に「水やりが多すぎないか」を疑う(トラブル原因の大半はここ)
  • 続いて「置き場所・冷気・直風・移動」を確認する(環境変化そのものがストレス)
  • 病気・害虫の判断と薬の使用は最後(環境改善で止まらない場合のみ)

コチョウランのトラブルは、「症状を止める前に、原因を止める」だけで大半が悪化せずに済みます。

■監修者:ふくふくろう(法人贈答実務/総務15年以上)

  • 法人贈答手配:15年以上
  • 累計対応:500件以上
  • 月3〜5件の手配を継続(BtoB企業で開業・移転・就任祝いを担当)

本記事は、推測や一般論ではなく、現場で運用されている判断基準に基づき作成しています。

症状からすぐ解決(迷ったらここから)
気になる症状を選ぶと、原因の切り分けと「最初にやること」だけ先に確認できます。

3分診断:まず「何を止めるべきか」だけ決める
当てはまる項目を上から見てください。該当したら、その場で“最初の対応”だけやればOKです。

見える症状いま確認すること(10秒)最初の対応(これだけ)
葉が黄色い(複数枚/急に)鉢が湿っている?冬の低温?水を止める+暖かく安定した場所へ
葉がしなびる(でも鉢が湿っている)根が黒い/ブヨブヨ?水やり停止+受け皿の水を捨てる
葉が柔らかい(冬/冷気の場所)窓際・床・玄関?冷風が当たる?移動して保温+水を増やさない
花が落ちる/つぼみ落ち置き場所を動かした?温度差?乾燥?環境を固定+直風回避(暖房・冷気)
黒/茶の斑点が急に広がる水っぽい?異臭?進行が速い?隔離+水やり停止(進行が速い場合は切除検討)
白い綿・ベタつき葉の付け根・花茎の節にいる?アルコール綿棒で除去+しばらく隔離

ポイント:トラブル対応は「季節・温度 → 水やり → 置き場所」の順で確認し、原因を止めるのが最優先です。

コチョウランに「葉が黄色い」「しなびる」「花が落ちる」「根が黒い」といった異変が出ると、どうしても不安になってしまいます。

ですが、最初にお伝えしたい結論はシンプルです。

結論:トラブル対応は「季節・温度 → 水やり → 置き場所」の順に確認し、原因を止めるのが最優先です。
薬を使うのは、病気・害虫だと判断でき、環境改善だけでは止まらないときに限ります。

この順番を守るだけで、「良かれと思ってやった対応」で悪化させる失敗をほぼ防げます。

なぜならコチョウランは、季節によって同じ症状でも意味が変わるからです。

  • :成長が止まりやすく、吸水も遅い → 「乾いた気がして水を増やす」ほど根腐れが増えやすい
  • :蒸れ・高温多湿が起きやすい → 風通し不足でカビ・根傷みが出やすい
  • 春・秋:回復しやすい時期だが、環境変化に敏感 → 置き場所の移動・温度差で花落ちが起きやすい

つまり、症状だけを見て「病気だ」「水不足だ」と決めつけると、対応が逆になりやすいのです。

この記事でできること
本記事では、「葉・根・花(花茎)・害虫・カビ」の症状別に、原因の切り分け → 最初にやる対応 → 再発防止までを、家庭で再現できる範囲で整理します。
迷ったときに戻れるチェック順も用意しているので、ひとつずつ確認していけば大丈夫です。

まずは次の章で、トラブルが起きたときに最初に確認するべき「4つの順番」から始めましょう。


参考文献

『NHK趣味の園芸 コチョウラン』
著者:富山昌克/出版社:NHK出版

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関連ガイド(必要な人だけ先にどうぞ)

贈答の全体手順を先に確認する
▶ 法人胡蝶蘭贈答 完全ガイド

失礼にならない予算だけ知りたい
▶ 胡蝶蘭の相場と予算基準

手配先で迷う(総務の実務基準)
▶ 胡蝶蘭専門店の選び方

「見出し」クリックで読みたい箇所へ

  1. トラブルが起きたときに最初に確認すること
    1. いきなり薬を使わないでください
    2. まず「季節」と「温度」を確認する
    3. 水やり・置き場所を振り返る
    4. トラブル対応の基本姿勢
  2. 【葉の異常】から考えるトラブル
    1. 見た目の変化には必ず理由がある
    2. 葉が黄色くなる場合
      1. 自然な老化
      2. 水の与えすぎ
      3. 低温障害
    3. 葉がしなびる・柔らかくなる場合
      1. 根腐れによる吸水不良
      2. 低温ダメージ
    4. 葉に黒・茶色の斑点が出る場合
      1. 炭そ病(カビ)
      2. 細菌病の初期
  3. 葉のトラブル対応まとめ
  4. 【根の異常】から考えるトラブル
    1. 見えにくいが、最も重要なチェックポイント
    2. 根が黒い・柔らかい場合
      1. 根腐れの可能性が高い
      2. 回復できるケース
      3. 回復が難しいケース
    3. 根が乾燥している場合
      1. 水不足とは限らない
      2. 判断のポイント
  5. 【花・花茎の異常】から考えるトラブル
    1. 花の異常は「環境変化」のサイン
    2. 花がすぐ落ちる場合
      1. 対応の考え方
    3. 花茎が変色・腐る場合
      1. 灰色かび病の可能性
      2. 細菌病の可能性
  6. 花・根トラブルの考え方まとめ
  7. 【害虫】の症状と対処法
    1. 早期発見できれば深刻化しない
    2. コナカイガラムシ
      1. 白い綿のようなものが付いていたら要注意
      2. 初期対応
      3. 再発防止のポイント
    3. ハダニ
      1. 葉がかすれたように見える場合
      2. 発生しやすい条件
      3. 初期対応
    4. スリップス(アザミウマ)
      1. 花に傷が出る害虫
      2. 対応の考え方
  8. 【カビ・糸状菌病】の症状と対処法
    1. 湿度と風通しが最大の要因
    2. 炭そ病
      1. 葉の斑点がゆっくり広がる
      2. 初期対応
    3. 灰色かび病
      1. 冬に特に多い病気
      2. 対応の考え方
  9. 【細菌病・ウイルス病】の判断と対応
    1. 助かるもの・助からないものを見極める
    2. 軟腐病
      1. 急激に腐る・異臭がする
      2. 対応の考え方
    3. 褐斑細菌病
      1. 水との関係が深い
    4. ウイルス病
      1. 残念ながら治らない
      2. 判断のポイント
  10. 薬を使う前に考えること
    1. 「効かせる」より「悪化させない」
    2. 環境改善が最優先になる理由
    3. 薬を使う判断基準
  11. 再発させないための管理ポイント
    1. トラブルは「日常管理」で防げる
    2. 風通しを確保する
    3. 水やりを「少なめ」にする勇気
    4. 季節ごとの注意点
  12. よくある質問(FAQ)
  13. トラブル対応まとめ
    1. 助かるケース・助からないケースを見極める
    2. 助かる可能性が高いケース
    3. 回復が難しいケース
    4. 判断に迷ったら戻る場所

トラブルが起きたときに最初に確認すること

淡いピンクの胡蝶蘭が連なって咲く花房写真|法人贈答で華やかさと上品さを演出する高品質胡蝶蘭のアイキャッチ画像
確認の順番見るポイント理由
① 季節・温度今が冬か/最低温度季節反応か異常かを切り分ける
② 水やり最近増えていないかトラブル原因の大半を占める
③ 置き場所移動・冷気・直風環境変化自体がストレスになる
④ 病害虫斑点・虫・カビ薬が必要かを判断する段階

※本記事は一般家庭での管理を想定した判断の目安です。症状が急激・広範囲な場合は、専門機関への相談も検討してください。

いきなり薬を使わないでください

症状よくある誤判断まずやること
葉が黄色い病気と決めつける季節・水の確認
葉がしなびる水不足だと思う根と湿り具合を見る
花が落ちる育て方の失敗環境変化を疑う

コチョウランに異変が出ると、多くの人が最初に考えるのが、この対応です。

  • 病気かもしれない
  • 虫がついたのでは
  • 薬を使った方がいいのでは

しかし実際には、トラブルの大半は「管理環境」が原因 です。

薬が必要なケースは、全体の中ではむしろ少数です。

まず「季節」と「温度」を確認する

最初に確認すべきなのは、今の季節と最低温度 です。

  • 冬であれば → 成長が止まるのは正常
  • 気温が下がっていれば → 水の吸収は遅くなる

たとえば冬に、このような症状が出ても、それは 異常ではなく季節反応 の可能性があります。

  • 葉の張りが少し落ちた
  • 成長が止まった

水やり・置き場所を振り返る

次に確認したいのが、こちらです。

  • 最近の水やり頻度
  • 水を与えた時間帯
  • 置き場所の変化

特に多いのが、このケースです。

  • 「不安で水を増やした」
  • 「場所を何度も移動した」

コチョウランは、環境の変化が続くこと自体がストレス になります。

トラブル対応の基本姿勢

ここで覚えておいてほしい基本姿勢があります。

「症状を止める前に、原因を止める」

  • 水が多いなら減らす
  • 冷えているなら守る
  • 蒸れているなら風を通す

この環境改善だけで、自然に回復するケースは非常に多いです。

【葉の異常】から考えるトラブル

ピンクの縞模様が美しい胡蝶蘭の花房アップ写真|法人贈答で印象に残る高級感ある胡蝶蘭のアイキャッチ画像
葉の状態考えられる原因優先確認
下葉だけ黄色自然な老化他の葉の状態
複数枚が黄色水の与えすぎ根の状態
柔らかく張りがない根腐れ・低温湿り・温度
黒・茶の斑点カビ・細菌進行速度

見た目の変化には必ず理由がある

葉は、コチョウランの状態を最も分かりやすく教えてくれます。

色・張り・質感の変化から、原因を切り分けていきましょう。

葉が黄色くなる場合

葉が黄色くなると、「病気では?」と不安になるかもしれません。

しかし、すべてが異常とは限りません。

自然な老化

  • 下の葉が1枚ずつ黄色くなる
  • 他の葉は元気

この場合は、問題ありません。

コチョウランは、古い葉から順に入れ替わっていきます。

水の与えすぎ

  • 複数の葉が同時に黄色くなる
  • 葉が柔らかい

この場合は、根が傷んでいる可能性 があります。

すぐに水やりを控え、乾いた状態を保ちます。

低温障害

  • 冬に急に黄色くなった
  • 冷気が当たる場所に置いていた

この場合は、低温ダメージの可能性 があります。

すぐに、この対応を行います。

  • 暖かい場所へ移動
  • 水を与えない

葉がしなびる・柔らかくなる場合

状態見た目判断
鉢が湿っている葉がしなびる根腐れの可能性
冬・低温葉が柔らかい低温ダメージ
鉢が乾いて軽い葉がしおれる初めて水不足を疑う

葉がしなびると、水不足だと思って水を増やしてしまいがちです。

しかし、実は逆の場合が非常に多い です。

根腐れによる吸水不良

  • 葉がしなびている
  • 鉢は湿っている

この状態で水を与えると、さらに悪化します。

必要なのは、こちらです。

  • 水やりを止める
  • 乾いた環境を作る

低温ダメージ

  • 冬に葉が柔らかくなった
  • 触ると張りがない

この場合も、水を与えるのは逆効果です。

葉に黒・茶色の斑点が出る場合

葉に斑点が出る場合は、注意が必要 です。

炭そ病(カビ)

  • 円形の黒〜茶色の斑点
  • 少しずつ広がる

初期であれば、こちらで止まることがあります。

  • 病斑部分を切除
  • 風通しを改善

細菌病の初期

  • 水っぽい斑点
  • 急に広がる

この場合は、この早期対応 が重要です。

  • すぐに隔離
  • 水やりを止める

葉のトラブル対応まとめ

鮮やかなマゼンタ色の胡蝶蘭が華やかに咲き誇る花房写真|法人贈答で場を明るく彩る高級胡蝶蘭のアイキャッチ画像
  1. 季節と温度を見る
  2. 水を疑う
  3. いきなり薬を使わない

葉の異常が出たときは、この順番を守るだけで、致命的な失敗はほぼ防げます。

【根の異常】から考えるトラブル

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根の状態触った感触判断
緑〜白で張りあり硬い健康
黒・茶色ブヨブヨ根腐れ
白くシワ硬め低温期の休止の可能性

見えにくいが、最も重要なチェックポイント

根は普段見えにくいため、トラブルが進行してから気づくことが多い部分です。

ただし、症状の見分け方さえ知っていれば、対処は難しくありません。

根が黒い・柔らかい場合

根腐れの可能性が高い

根が、このような場合は根腐れが起きている可能性が高い です。

  • 黒く変色している
  • 触るとブヨブヨしている
  • 皮がむける

回復できるケース

  • 健康な根が一部残っている
  • 葉の状態がまだ保たれている

この場合は、この対応で、自然に回復する可能性 があります。

  1. 水やりを完全に止める
  2. 風通しのよい暖かい場所に置く
  3. 状態が落ち着くまで触らない
  4. 受け皿の水は必ず捨て、鉢底が常に空く状態にする

※ 無理に植え替えをすると、逆にダメージを広げることがあります。

回復が難しいケース

  • ほぼすべての根が黒く柔らかい
  • 異臭がする
  • 葉が次々としおれる

この状態では、回復は非常に難しい のが現実です。

これ以上の拡大を防ぐには、この対応が必要になります。

  • 他の株と隔離
  • 清潔な環境を保つ

この状態まで進んでしまった場合、無理に延命を試みるよりも、「次は失敗しない条件で選び直す」という判断が、結果的に満足度が高くなることも少なくありません。

【胡蝶蘭を贈るときに失敗しないための判断基準】届いた後に困らないために、管理・環境・購入先の見極め方を整理しています。

根が乾燥している場合

水不足とは限らない

  • シワシワ
  • 白く乾いている

根がこの状態の場合は水不足だと判断しがちです。

  • 吸水が止まっている
  • 成長が止まっている

しかし冬や低温期では、この状態のため見た目が乾燥していても異常ではない ことがあります。

判断のポイント

  • 葉が極端にしおれていない
  • 株全体に異臭や腐敗がない

この場合は、むやみに水を増やさない ことが重要です。

水を与えるより、温度と環境を整える方が先 になります。

【花・花茎の異常】から考えるトラブル

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症状多い原因最初の対応
花が落ちる置き場所・温度差環境を固定
花茎が腐る病気切除・隔離
花だけ傷む害虫被害花を除去

花の異常は「環境変化」のサイン

花や花茎のトラブルは、環境の変化が原因 で起きることがほとんどです。

花がすぐ落ちる場合

花が次々に落ちると、「失敗したのでは?」と不安になるかもしれません。

しかし多くの場合、下記の状況に対する環境変化への反応 です。

  • 置き場所が変わった
  • 温度差が大きい
  • 乾燥している

対応の考え方

  • 置き場所を安定させる
  • 冷気・暖房の直風を避ける
  • 水やりを増やさない

花が落ちても、株が健康であれば問題ありません。

花茎が変色・腐る場合

花茎が、この場合は病気の可能性 があります。

  • 茶色や黒く変色
  • 触ると柔らかい

灰色かび病の可能性

  • 冬に多い
  • 花や花茎に灰色のカビ

この場合は、下記の対応をすることで被害の拡大を防げることがあります。

  • 病変部を早めに切除
  • 風通しを改善

細菌病の可能性

  • 水っぽく急に腐る
  • 広がりが早い

この場合は、迅速な対応 が必要です。

  • すぐに隔離
  • 水やりを止める

花・根トラブルの考え方まとめ

水滴をまとった純白の胡蝶蘭が美しく並ぶ花房写真|法人贈答で清潔感と鮮度を伝える高品質胡蝶蘭のアイキャッチ画像
  • 根は「湿りすぎ」をまず疑う
  • 冬の乾燥は異常とは限らない
  • 花の異常は環境変化が原因のことが多い

ここでも、いきなり薬に頼らない ことが基本です。

【害虫】の症状と対処法

淡いピンクの胡蝶蘭がアーチ状に並ぶ花房写真|法人贈答用胡蝶蘭の上品でフォーマルなアイキャッチ画像
症状疑う害虫初期対応
白い綿コナカイガラムシアルコールで除去
葉がかすれるハダニ拭き取り・湿度調整
花に傷スリップス被害花を切除

早期発見できれば深刻化しない

コチョウランの害虫被害は、初期に気づけるかどうか が大きな分かれ目です。

多くの場合、大量発生する前に 小さなサイン が出ています。

コナカイガラムシ

白い綿のようなものが付いていたら要注意

  • 葉の付け根
  • 花茎の節
  • 気根の付近

白い綿状のものが見えたらコナカイガラムシ の可能性があります。

初期対応

  • 綿棒にアルコールを含ませる
  • 1匹ずつ丁寧に取り除く
  • 株全体をよく観察

初期であれば、薬を使わなくても対処可能 です。

再発防止のポイント

  • 風通しを確保
  • 葉の付け根を定期的に確認
  • 新しく迎えた株はしばらく隔離

ハダニ

葉がかすれたように見える場合

ハダニは非常に小さく、肉眼では見つけにくい害虫です。

  • 葉が白っぽくかすれる
  • 葉の裏に細かい点状の傷

こういった症状が出ます。

発生しやすい条件

  • 空気が乾燥している
  • 暖房が効いた室内

冬でも発生する点が特徴です。

初期対応

  • 葉の裏をやさしく拭く
  • 風通しを改善
  • 乾燥しすぎない環境を作る

大量発生する前であれば、環境改善だけで落ち着くこともあります。

スリップス(アザミウマ)

花に傷が出る害虫

  • 花弁に筋状の傷
  • 花の色が汚れる

といった症状が出た場合は、スリップス が疑われます。

対応の考え方

  • 被害の出た花は早めに切る
  • 他の株と距離を取る

花への被害が中心のため、株全体が弱るケースは少ない のが特徴です。

【カビ・糸状菌病】の症状と対処法

白い胡蝶蘭の花弁と鮮やかなピンクのリップが際立つアップ写真|法人贈答にふさわしい高級感ある胡蝶蘭のアイキャッチ画像

湿度と風通しが最大の要因

カビによる病気は、この環境で発生しやすくなります。

  • 湿度が高い
  • 風通しが悪い

炭そ病

葉の斑点がゆっくり広がる

  • 黒〜茶色の円形斑点
  • 少しずつ拡大する

この特徴があります。

初期対応

  • 病斑部分を清潔な刃物で切除
  • 風通しを良くする
  • 葉に水をかけない

初期であれば、環境改善だけで止まることもあります。

灰色かび病

冬に特に多い病気

  • 花や花茎に灰色のカビ
  • 湿度が高い状態で発生

冬の室内管理で、最もよく見られる病気のひとつです。

対応の考え方

  • 病変部をすぐに取り除く
  • 風通しを確保
  • 水やりを控える

花だけに出た場合は、株自体は助かるケースがほとんど です。

【細菌病・ウイルス病】の判断と対応

純白の胡蝶蘭が柔らかな光に包まれる花房写真|法人贈答で信頼感と清潔感を演出する高品質胡蝶蘭のアイキャッチ画像

助かるもの・助からないものを見極める

ここは、最もシビアな判断が必要な章 です。

軟腐病

急激に腐る・異臭がする

  • 葉や茎が水っぽくなる
  • 急速に広がる
  • 異臭がする

この特徴があります。

対応の考え方

  • すぐに隔離
  • 水やりを完全に止める
  • 病変部を大きめに切除

初期であれば、助かる可能性もあります。

褐斑細菌病

水との関係が深い

  • 葉に水っぽい斑点
  • 水やり後に悪化

この病気は、水の管理が直接影響 します。

ウイルス病

残念ながら治らない

  • モザイク状の模様
  • 生育不良が続く

ウイルス病は、治療法がありません。

判断のポイント

  • 他の株への感染を防ぐ
  • 早めに処分を検討

ここは無理に希望を持たず、迅速に処理することが大切です。

薬を使う前に考えること

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「効かせる」より「悪化させない」

トラブルが起きたとき、殺菌剤・殺虫剤に頼りたくなる気持ちは自然です。

しかし、薬は万能ではありません。

むしろ、使い方を間違えると状態を悪化させることもあります。

環境改善が最優先になる理由

病気や害虫の多くは、こういった 環境要因 が重なって発生します。

  • 湿度が高すぎる
  • 風通しが悪い
  • 水が多すぎる

この状態のまま薬を使っても、この結果になりがちです。

  • 一時的に止まるだけ
  • 再発しやすい

まずは必ず、このように原因を止める対応 を行ってください。

  • 水やりを見直す
  • 置き場所を安定させる
  • 風を通す

薬を使う判断基準

状況薬の使用理由
環境改善で止まる不要再発しにくい
進行が早い病気検討拡大防止が必要
害虫が確認できる必要最小限数を減らす目的

薬を使うのは、次の条件がそろったときです。

  • 症状が明確に病気・害虫だと判断できる
  • 環境改善だけでは止まらない
  • 他の株への影響が出そう

この場合でも、次のことが重要です。

  • 必要最小限
  • 用量・用法を守る

「念のため使う」「予防で使う」という考え方は、コチョウランでは基本的に不要です。

再発させないための管理ポイント

ピンクの縞模様が美しい胡蝶蘭の花房アップ写真|法人贈答で印象に残る高級感ある胡蝶蘭のアイキャッチ画像

トラブルは「日常管理」で防げる

一度トラブルを経験すると、「また起きるのでは?」と不安になります。

しかし、再発防止のポイントはとてもシンプルです。

風通しを確保する

  • 空気が動く
  • 湿気がこもらない

これだけで、こちらの発生率は大きく下がります。

  • カビ
  • 害虫
  • 病気

扇風機を直接当てる必要はなく、空気がよどまない配置 を意識してください。

水やりを「少なめ」にする勇気

多くのトラブルは、「与えすぎ」から始まります。

  • 乾きを確認する
  • 迷ったら与えない

この判断ができるようになると、トラブルは一気に減ります。

詳しい判断基準は、▶ 【コチョウランの水やりと肥料の完全解説】に戻って確認してください。


季節ごとの注意点

  • 夏:蒸れ・高湿度
  • 冬:低温・過湿

季節ごとのリスクを意識するだけでも、予防効果は高くなります。

【コチョウランの冬越し完全ガイド】【コチョウランの育て方・年間管理完全ガイド】と合わせて読むことで、年間を通した管理が安定します。

よくある質問(FAQ)

Q
葉が黄色いのはもう助かりませんか?
A

下葉1枚なら正常。複数なら水やりを疑う。

Q
根腐れは回復しますか?
A

健康な根が残れば可能。

Q
花が落ちるのは失敗?
A

多くは環境変化。

Q
薬は使うべき?
A

環境改善が先。

トラブル対応まとめ

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助かるケース・助からないケースを見極める

最後に、病害虫・トラブル対応の考え方を整理します。

助かる可能性が高いケース

  • 環境改善で症状が止まる
  • 健康な根や葉が残っている
  • 進行がゆっくり

この場合は、慌てず、触りすぎないこと が回復への近道です。

回復が難しいケース

  • 急激に腐る
  • 異臭がする
  • ほぼ全体に広がっている

この場合は、無理に延命を図らず、

  • 他の株を守る
  • 被害を広げない

この判断も必要になります。

判断に迷ったら戻る場所

トラブル時に迷ったら、次の3つに立ち戻ってください。

  1. 今の温度と季節
  2. 最近の水やり
  3. 置き場所と風通し

多くの場合、答えはこの中にあります。


ここからは「胡蝶蘭を贈りたい方向け」の記事です。

法人ギフトは“先方で枯らさない設計”までが手配担当の仕事です。この記事の「育て方」の要点を贈り先に共有し、胡蝶蘭を大切に育ててもらうのが理想です。

< 胡蝶蘭を贈る際に気を付けること >

< 相場を知れば失敗しない >

< 安心して利用できるお店の基準 >


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